【Colabo問題】"15歳でメイドカフェ勤務"の怪を考察する(2)勤務していた店舗が見つからない!
(1)狙われたメイド喫茶文化 からの続きです。ここから本編となります。
じっくり読んでいただきたいです。また、メイド喫茶店についての情報提供も求めています。
◆メイド喫茶仲間の草の根ネットワーク◆
2015年までの秋葉原周辺のメイドカフェ(首都圏中心、地方都市も)を虱潰しに探しても、仁藤夢乃さんが勤務していたメイドカフェの店舗が見つかっていません。
「飲食店なんて雨後の筍のようにすぐ退店するから見つかるわけないよね?」と思う方もいるでしょう。
これはちょっと事情が違うのです。
ヲタク文化やコスプレ文化は、インターネットの進化に伴い店舗レポやメディア取材などが溢れており、すべての店舗の運営履歴の魚拓が残っていると断言してもいいです。メイドさん同士(コスプレヤー兼務の方も)の繋がりも、いまでも多くがSNSで繋がっていたりします。
これは通常の飲食店の文化とは全く事情が異なります。
一つの例として、伝説のメイドカフェブロガー"はげ丸"さんを取材した「シグナル・ロッソ。」さんの記事をご紹介します。
2019年の記事ですので2003年から16年間、単純計算でも月平均10店舗以上のメイド喫茶レポート投稿を行っていたことになります。なお店舗数ではなく、延べの投稿回数です。
「ご主人様側」も「メイドさん+経営者」側にとってもプロモーションになって草の根ネットワークが出来上がった様子が、見て取れませんか?
そして、そのような状況でも仁藤夢乃さんが勤務していたメイド喫茶店はいまだに見つかっていません。2000年代からヲタだった私にとってはあまりにも不思議なことです。
また、店舗ごとに特徴がある制服も重要なポイントです。
ご主人様に来店していただくのには「店舗ごとのオリジナリティある制服」も重要なプロモーション要素なのです。メイドさんのモチベーションにも関わるため、特に産業の成長期はメイドさんの移籍率にも大きく影響したことでしょう。
やんさんのツイートより。
店舗ごとのオリジナリティを出すためにも「メイドカフェの制服」は非常に重要なポイントであり、大事なアクセントなのです。
それこそ同人誌/商業誌関わらず、制服の特集本が多数出版されています。
制服はメイド喫茶の大事なコンセプトの一つです。
今聞くと疑問に思う方もいるかもしれませんが、以前は「高校を制服で選ぶ」という風潮は意外とありました。この感情的には非常に類似していますし、コスプレ文化とも大いに関係性があります。
これらインターネット黎明期の強力な草の根ネットワークのおかげで、仁藤夢乃さんはメイドカフェに勤務していなかったのでは?という疑惑が、2015年の早々には生まれて、いまだにくすぶり続けています。これは社会活動家として名をあげるのに大きな障害だったはずなのに非常に不思議な印象です。
私は考察を続けます。
◆仁藤夢乃さんの勤務したメイドカフェは?◆
この論点において、多くの方が三つの可能性を指摘しています。
①メイドカフェに勤務していなかった
②メイドカフェに勤務している友人から聞いた内容を主張した(ないしお客として通ってた)
③メイドカフェではなく制服系の風俗店?に勤務していた
①については、いくら考えても仕方ないです。8年たっても見つからないのです。いわいる悪魔の証明です。
②の友人が勤務していた話を自分の体験談として主張したのであれば、ある意味で①と同じことです。見つからなくて当然です。
③風俗店もどきの話は、実は「メイドカフェ勤務→風俗店勤務に斡旋される」という記事が仁藤さんへの取材記事※が発行されています。なので疑われてしまうかもしれません。(※連続投稿で取り上げます)
考察を続けましょう。
◆当時の産経新聞の記事◆
私は数あるメディアの中でも産経新聞社のSANKEIデジタルに注目してます。
まず2015年3月23日~27日に連続掲載された産経新聞デジタルの連載記事「話の肖像画」という特集記事です。デジタル/紙面で出稿されました。
デジタル側のタイトルとリンクを以下に記載します。
3月23日 (1)「難民高校生」救いたい
3月24日 (2)「かわいい」とメイドカフェへ(記事削除)
3月25日 (3)渋谷の少女たちのために大学へ
3月26日 (4)「うちの子は大丈夫」は通用しない
3月27日 (5)温かいご飯とシャワーがあれば
時系列的に、この連続記事の後の5月21日に日本外国特派員協会で会見をするわけですが、それはさておき。
「なぜ(2)「かわいい」とメイドカフェへ だけが
消 え て い る の で す か??」
ヒントは暇空茜氏が匂わせてくれています。
なぜ産経デジタルの(2)のみ削除NewsMLを発行したのでしょうか?
(記事配信システムの専門用語です)
またいつ消えたのでしょうか?
これでは紙面側に訂正記事が出ていない限り、デジタル側と紙面側の「報道倫理の"報道内容の真実性"」が担保されていない状態です。
このため、国立国会図書館にて2015年3月24日の産経新聞東京版の紙面を確認することにしました。