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初期の頃の設定ってあまりあてにならないことに気づいた

今までの記事でゼルダの設定の遷移を語ったり、マリオの突然の設定変更に困惑したりしていましたが、冷静に考えると長寿シリーズの初期の頃の設定って、あてにならないことのが多くね?!と気づいてしまった。

キノコ達の住む平和な王国に、
ある日、強力な魔法を操る大ガメクッパの一族が侵略して来ました。
おとなしいキノコ一族は、皆その魔力によって
岩やレンガ、つくし等に姿を変えられてしまい、
キノコ王国は亡びてしまったのです。

このキノコ達の魔法を解き、よみがえらす事ができるのは
キノコ王国のお姫様ピーチ姫だけ。
彼女は今、大魔王クッパの手中にあります。

マリオは、カメ一族を倒してピーチ姫を救出し、
再び平和なキノコ王国を築くために立ち上がりました。

出典 スーパーマリオブラザーズ公式サイト

調べてみたところ、スーパーマリオブラザーズの公式サイトがありました。
ファミコンの頃のゲームの公式サイトがあるとはさすが任天堂。
まさか、当時の設定の記述をあえて残してくれているのありがてえ。

しかし、この設定。今でも引き継がれているかと言われたらNOでしょう。
じゃなかったら、マリオメーカーとか軽く恐ろしいことになってます。

あれ、昔の設定の記述を残しているということは……?と思い、私はスーパーマリオブラザーズ3のページを探ってみました。

大魔王クッパとコクッパ7兄弟に奪われた魔法の杖を取り戻す。
マリオとルイージ、3度目の冒険。

出典 任天堂公式サイト 3DSソフトウェア
   スーパーマリオブラザーズ3のページ

初代と2と違い、ソフト自体の公式サイトはありませんでしたが、3DSのバーチャルコンソールのページで紹介されていたのを発見
コクッパ7兄弟という言葉に本気で感動を覚えている私がいました。

宮本さんがああ言っても、彼らがクッパの子であった事実が抹消されずに過去の作品の説明にそのまま残っているのが、めちゃくちゃ嬉しかった……。


しかし、初代スーパーマリオブラザーズの設定っておっかないですね。
キノコ王国が滅んだって、今では絶対にあり得ない説明だ……。
こうやって考えると、やはりシリーズが進んで世界観が広がったことで、初期設定と噛み合わない部分が出てきて変わっていったと感じられます。

ゼルダの伝説もそうですね。
初期では最低限の設定しかなかったところが、シリーズが進んでゆくうちに世界と物語が広がってゆき、初期設定から変えざるを得ない部分が出る。

マリオもゼルダも初期の頃はシリーズが長く続くとは思わなかったからこそ、設定も後を想定して考えていたわけではなかったのかもしれません。
ゆえに初期設定は礎であると同時にあてにならない部分もあるのだと。

ドラクエやFFも古い関連書籍などで詳細設定が書かれていたものがありましたが、それらだって今となっては公式が覚えているかも怪しいですし。
なにより、若いファンは知らんやろというのが一番だと思います。

設定というのは生き物で不変のものではないと理解した。
創作でも悩んでいたけど、困ったら変えてしまっても大丈夫なんだと。
でも、変えるなら、出来るだけ受け入れられるものにしたいですね。

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