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風野灯織ソロ曲「スローモーション」の考察やってみた!

こんばんは。僕です。
ミリシタ担当上位イベントを投げ出してこの記事を書いています。
先程、Amazonから「THE IDOLM@STER SHINY COLORS COLORFUL FE@THERS -Luna-」が届きました。
とりあえず聞いてみようと思い、軽い気持ちで開いたら風野灯織の「スローモーション」が良すぎて普通に泣いたので歌詞考察をしていこうと思います。


「スローモーション」の歌詞考察やってみた

立ち止まった ふいに交差点で
読み返すキミのメッセージ

ピアノソロから始まるイントロ。
着飾らず楽器数も少なくシンプルに洗練された音が灯織らしいですね。
アイドルとして走り抜けてきた道を振り返り、自分の人生の分岐点、交差点となる場所で立ち止まった時、灯織を支えて道を作ってきたのは何か。
思い返すと、それは「キミ」からのメッセージでした。
キミというのはイルミネの2人だと自分は考えます。
これまでキッチリかっちり真面目に生きてきた灯織にとってイルミネの存在はかけがえのない存在で、やり取りをしていたメッセージですら思い返してみると愛おしく感じるのでしょう。
また、GRADの冒頭では真乃とめぐるの仕事が増えていて、
「自分には何があるんだろう」「二人との違いはなんだろう」と考えているシーンがあったので、そちらを想像させる内容です。


すれ違う光も さっきからスローモーション
こんなにも暖かい気持ちあっただなんて

すれ違う光は真乃とめぐるを連想させます。
イルミネは自分達を「星」や「光」に例えることが多いですし、
灯織がすれ違うのは一番近くにいるからこそでしょう。
そんな大切な光(真乃めぐる)との時間はスローモーションのように
ゆっくりと大切な時間のように感じることができるようです。
灯織の人生の中で自分自身のことをどこか達観して誰かに依存することもなく生きてきた中で、こんなに密接に人と接したのは始めてなのではないでしょうか。
そんな大切な時間に見惚れて、素敵な一瞬を客観的に見た時に「自分自身に友達を思いやるこんな温かい感情があったんだ」と再認識します。

初めての私になっていく
あの日から少しずつ
キミの心を明るくする
小さな灯りになれたらいいな

灯織はイルミネとして活動することで、人生で大切なことをたくさん学んできました。
これまでの15年間で築いてきたアイデンティティには存在しない、
新しい自分に変わっていきます。
2人を支えたい、ユニットとして仲良くしたいと思ったあの日から
頼ってもらいたい、笑顔になってもらい、相手の心を少しでも元気にしてあげたいという気持ちが小さな灯りに込められています。
灯織の名前も「灯り」が入っており、燃え上がるような炎ではなく
ゆらゆらと揺れる優しいイメージが似合いますね。
小さな灯りに「なりたい」ではなく「なれたらいいな」というのも灯織の自己肯定感が少し低く、遠慮がちでどこまで踏み込んでいいのか悩んでいるところが表現されていて自分はすごい好きです。
また、灯織はGRADでみんなに笑顔を与えられるアイドルに憧れたと言っていました。「あの日」というのはそのアイドルと出会った当初を指しているのだとしたら、そこからアイドルデビュー、アイドルとして知名度が上がってきた今にいたるまでのことが表現されているパートかもしれません。


今まで走り続けてきたね
退屈だった日々 忘れて
振り返れば こんなに遠くまで来てたんだね

今までアイドルとしてWINGや感謝祭、GRAD等様々な経験をして、
アイドルロードを走り続けてきました。
これまでの真乃やめぐるがいなかった退屈な日常は重要度が下がり、忘れてもいいとすら思っています。
それだけ生きてきた15年間よりも、2人に出会ったこの期間が濃厚で大切な時間だったんだと思います。
改めて振り返ってみると、アイドルとしてユニットとしての認知度も上がり、ファンが信じられる風野灯織なら信じられるように、アイドルを始めた当初からは信じられないほど遠くまできました。


一人で平気だと思ってたよ
でも最近じゃ帰り道すら寂しくなるの

これまで他人に依存せず、1人でなんでもこなして生きてきた灯織は「何かをするときに1人でも平気」でしたが、今では帰り道ですら寂しく感じています。裏を返せば「帰り道ですら2人と居たい」、つまりどんなトキでも、1秒でも多く2人と一緒に居たいというあまりにもデカすぎるLOVEを感じます。


見守っていてくれたんだよね
最初から ずっとずっと
だから私は来られたんだ ここまで
ヒカリを追いかけていた

灯織がツンケンしていた時から、影で真乃もめぐるもずっとずっと見守ってくれていたと思います。

ここのパートは不器用で真面目だった灯織にアドバイスをして、イルミネとして3人で活動できる、アイドルが楽しい、人生が楽しいと思わさせた、ファン数が1人の時から見守ってくれていたプロデューサーへの気持ちかもしれません。見守ってくれたプロデューサーのおかげで、光(真乃めぐる)を追いかけてここまでこれたと自分は解釈します。
と思っていたんですが、GRADを履修したらヒカリは灯織が昔憧れていたアイドルのことかもしれないと思い始めました。
憧れのアイドルをみて、自分もアイドルになりたいと思った日から、
プロデューサーに支えられて見守られてここまでこれた。
今でもそのアイドルを追いかけているとも解釈できますね。


あれはシリウス
冬の夜空のスクリーンにも浮かんだトライアングル
笑う三日月いつか上手に『ありがとう』伝えられたら

シリウスはおおいぬ座で最も明るい恒星です。
アイドルとして強い光を放つ、シリウスは冬の大三角です。
そうです、トライアングルです。
私達トライアングルなんですよね。
トライアングルの歌詞を考察するとこの記事では終わらないので要約しますが、「イルミネがユニットメンバーのどんな一面も知りたい、一緒に時間を共有したい、3人で一つの輝く星座になりたい」という意味かと思います。

冬の夜空のスクリーンとは大きな舞台=メディアの露出などが増えてきて、3人でユニットとして人気が出ているという現状の比喩表現でしょうか。
そう考えると、「笑う三日月」はそれをみて微笑む「プロデューサー」となり、そんなプロデューサーに上手に、素直に「ありがとう」の気持ちを伝えられたらいいなと思いますが、灯織は伝える前にしっかりと考えて準備して動くタイプです。
今すぐではなく、いつかきっと、しっかりと練習して、
上手になってから「ありがとう」を伝えるのでしょう。

初めての私になっていく
あの日から少しずつ
キミの心を明るくする
小さな灯りになろう
なれるのかな

キミの心を明るくするまではループですが、最後の2フレーズ
「小さな灯りになろう」と「なれるのかな」は新しく出てきた歌詞です。
1番では「小さな灯りになれたらいいな」と希望を出していた灯織ですが、2人と出会い、プロデューサーに支えられた後は灯りに「なろう」と決意しています。でもその後に「なれるのかな」と自分自身に問いかけて少し弱気になってしまうところがとても灯織らしいです。


見守っていてくれたんだよね
最初から ずっとずっと
だから私は来られたんだ ここまで
ヒカリを追いかけていた
ヒカリを追いかけていた

残りはループなので、詳細は割愛します。
最後に「ヒカリを追いかけていた」とありますが、
ヒカリを「追いかけている(現在進行系)」ではなく、
「追いかけていた(過去形)」なのが素敵ですね。
これまで灯織はどこか他の2人よりも劣っていると、自己肯定感が低い時期があり、2人みたいになりたいと、追いかけていましたが、
途中から追いかけるだけではなく、自分も隣に並んで支えられる存在になれたので「追いかけていた」になっているんだと自分は思います。



タイトルについて

灯織にとってこれまで生きてきた15年間は凹凸なく、平坦にただ時間が過ぎていくものだったのかもしれませんが、輝くヒカリである真乃とめぐるに出会ってからは1日、1秒ですら愛おしい時間になり、スローモーションのように感じる日々となっていったことがわかります。
また、スローモーションには「コマ送り」という意味もあり、
2人に出会って見惚れた絵画のような素敵な日々がいつでも鮮明に思い出すことができ、そのトキからずっと続いているような感覚だからこそ
「スローモーション」なのかもしれません。


総評

この言葉はあまり使いたくないのですが、「エモい」。
灯織の当初の自己肯定感の低さや、2人に出会ったことで成長したこと。
2人に出会った日々が大切すぎてどんな瞬間も愛おしいこと、
灯織自身こんなに人を好きになることは想像できなかったでしょう。

この曲で僕が一番好き部分は「小さな灯りになれたらいいな」という歌詞です。この歌詞を聞いた時にオタクくんがよく言う「泣いた」というやつではなく、本当に鼻の奥がツーンとして涙が出てきました。
この曲には灯織の名前の一部である「灯す」というキーワードが出てきます。
風野灯織という名前を分解していくと、
風野=風が吹く野原=他人に風当たりが少し強い野原(何もまだない土地)
灯織=あかりを灯す、織る(ものを組み立てる)と分けることができます。
他人に接する態度が厳しかったのは、大切なものに出会ってなかったから。
何もまだない土地に灯りをともして、大切なものを組み立てていく。
それが「風野灯織」という人間なのかなと思いました。
(オタク君、運営そこまで考えてないと思うよ)

GRADでは灯織がアイドルを目指すきっかけとなった「アイドルがくれるキラキラ」とは何だったのか、自分の目指す場所はどこなのかということを考えていましたが、ヒカリ(アイドル)を追いかけていた灯織の活躍によって、「灯織に憧れてアイドルを目指す」子がでてきました。
追いかけるだけの存在ではなく、追いかけられる側になり、
そんな自分を目指したいと思ってくれる子の「灯り」になろうと決心する。
真面目でストイックな灯織らしい考え方が表現されている一曲でした。

イントロ、Aメロ、Bメロ、サビまではピアノと灯織の声だけでメロディが奏でられていきます。
「小さな灯りになれたらいいな」の部分からはピアノに加えてバイオリンの音や木琴?等もプラスされて楽器の数、音圧、メロディラインが増えていきます。
灯織はもう、みんなにとっての「灯り」だよー!!!!!!!!!!!!
と突然叫んでしまいました。
1人だった灯織はもういなく、様々な人に支えられて、支えて生きていける人間になったんだなと音や楽器、メロディでもしっかりと感じました。
あと近藤玲奈さんの芯の強い、しっかりとした声とピアノとバラードがマッチしていて、灯織のソロ曲はコレ以外ありえないという感覚でした。

感想などがあればTwitterやnoteコメント、マシュマロにぜひお願いします。

楽曲の基本情報

タイトル:スローモーション
作詞:中村彼方
作曲: 岩越涼大
編曲:三好啓太
歌:風野灯織(CV.近藤玲奈)
公式サイト:https://www.lantis.jp/shinycolors/releaseinfo/release_LACA-15862.html

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