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イラストレーターaskichiが出来上がるまでのお話①

今まで、イラストレーターとしての私自身の話なんておかしくもなんともないと思っていたけど、先日ある出版社の編集さんに、とある企画を持ち込んだところ、いやいや、まず本にするなら、"あなたの話"がいいのではないかと言われ、えー、本当に?と思いつつも、まずは文章を書く練習をしてみようかなと思って書いてみる。

神奈川県の横須賀で育った。
庭に桜の木が植ってる海から徒歩3分の割と豪華な二階建ての借家に、お父さんの実母であるおばあちゃん、お父さんとは血のつながらないおじいちゃん、そしてお父さんの嫁のお母さん、私の弟、私の5人で暮らしていた。

そう、父は物心ついた時からいなかった。
浮気相手と同棲していたそうな。

なんとも複雑な家族構成ですな…と文字におこすとしみじみ思う。

そんな中で母は、朝はトイレ掃除から始まり、家にお金を入れない父の代わりにパートに出て、ちいさな弟と私、そしておばあちゃんおじいちゃんを支えていた。

母に昔話を聞いた限りでは、私からみたらやさしいおばあちゃんだったけど、母には意地悪だったようだ。
父の浮気は母のせいだと母を罵りながら、パートに出て働く母からお小遣いをもらうという…

こうして"手負の虎"(母は、のちに私の主治医にニックネームをもらうことになる)は育成されたのか…ふむふむと納得。

そんな中で、私は小学三年生まで過ごすこととなる。

続く。

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