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5行思考文(264) - 猫の目 -


都会に煌めく原色のネオンライトは、まるで南国果実のように嘘っぽい。
嘘だらけの街だから、私も思わず阿婆擦あばずれ気取りにウィンクをしてみる。
誰かの見栄が溶け込んだグラスに口をつければ、愛も恋も曖昧で嘘みたい。
嘘だらけの喧騒の中でも、甘い興奮だけは悲しいくらいハッキリ分かる。
重さが無い嘘の私は今夜も流され、誰にも言えない世界の扉が開〜くよ〜♪



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