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「自分たちのイメージの中の『巻物』らしさで、最終的に判断しました」

「新・巻物レター」デザイナー・インタビュー
ザリガニワークス 武笠太郎 / 坂本嘉種

LINEやメールで味わうことができない、インパクトのある巻物型の手紙。日本古来から伝わる「巻物」スタイルで、書き綴った思いをくるくるっと巻いて、切手を貼ってポストに投函。実際に切手を貼って郵便で送ることができる「巻物レター」の2021年アップデート版「新・巻物レター」。

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今回のアップデートでは、富士ゼロックスの最新印刷技術「Iridesse Production Press」を使用し、印刷面のクオリティーが格段にアップしました。6色プリントによる美しいカラーを再現し、特別版として、金色と銀色バージョンを加えた4色ラインナップとなりました。

手作り感あふれる素朴な質感はそのままに、12年ぶりにバージョンアップを遂げた「新・巻き物レター」について、デザイナーの武笠太郎さん、坂本嘉種さんにお話を伺いました。


「新・巻物レター」については、こちらの記事でご紹介しています。


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ザリガニワークス 武笠太郎 (左)・ 坂本嘉種 (右)

「コレジャナイロボ」や「自爆ボタン」、「土下座ストラップ」など、ユーザーの想像力を刺激する玩具の企画開発、デザインを軸にしながら、キャラクターデザイン、作詞作曲、ストーリー執筆等、ジャンルにとらわれないコンテンツ制作を広く展開する、たった二人のマルチクリエイティブ会社。コレジャナイロボは2008年度グッドデザイン賞を受賞。


この製品をつくる、きっかけとなった出来事を教えてください

日常に非日常(忍者)を持ち込みたいと考え考案しました。
また、郵便受けを開けた時、巻物がぽろんと置いてあるって状態が面白いなと思いました。


最終的な製品の形状やデザインが出来上がるまでに気をつけたことを教えてください

形状については郵便の規定を調べ、窓口で職員の方に質問などしながら作ったプロトタイプを実際に送ってみたりしつつ、サイズ感と郵便料金のバランスで詰めていきました。その上で最終的に自分たちのイメージの中の「巻物」らしさで判断し、現在の仕様になりました。

グラフィックについては、今回のモデルチェンジで印刷方法が変わったので、これまで単色だったのを日本らしい地紋の入った仕様に変更しました。カラーバリエーションも追加し、これまでのイメージを踏襲した紫に加えて、忍者ものの漫画やアニメでお馴染みそうな緑、そして金・銀。金・銀は他とちょっとだけイメージを変えて、ありがたいお経か絵巻物でも描かれているのかな?というムードを意識してみました。

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この製品で使われている素材について、エピソードはありますか?

以前のバージョンは素材感が気に入り、わら半紙に特色1色の仕様でした。おかげさまでリピート重ねて印刷をしていたのですが、わら半紙が手に入りにくくなったこともあり仕様変更を考えていました。

そのタイミングで富士ゼロックスの現ご担当者様とのご縁を頂き、最新のオンデマンド印刷機「Iridesse Production Press」をご紹介頂きました。美麗な印刷が早く小ロットで可能な事はもちろん、金銀などの特色印刷の美しさ、バリエーションの多さに感動しました。それと同時に巻物レターのバージョンアップのアイデアが浮かびました。用紙選びも富士ゼロックス様のアドバイスを受け、最新の印刷技術を駆使したNEW巻物レターとなりました。是非手にとってご覧頂きたいです。

また芯材の木も「ラミン」から「ミズキ」に変更しております。(こちらもラミンが入手困難になったため)こけしなどの民芸品に使われるミズキ、ラミンよりも重量が若干ですが軽いため、巻物の中に別紙などを巻き込んで郵送いただいても140円切手にて送れる重量に収まるかと思います。(ちなみに140円切手での郵送は100gまで可)

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AssistOnのお客様にメッセージをお願いします

インターネットを使ったコミュニケーションが楽しく便利な時代ですが、あえての巻物、郵便システムのご使用で隠密行動を楽しんで頂けたら幸いです。ここぞという時に大切な気持を伝えるお手紙にもピッタリだと思います。

今後、印刷機の特性を生かして限定カラーなどもリリースしていきたいと考えております。宜しくお願い致します。

「新・巻物レター」の詳しい情報と購入はこちら


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