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「自転車にショッピングバッグを引っ掛けるのは、危険ではないかと思ったのです」

「notabag」開発者インタビュー
創設者・クリエイティブディレクター Adnan Alicusi
デザイナー Ilaria Gregianin 

小さく折りたたんで、軽くて丈夫、リュックにも変化してどこにでも持っていけるショッピングバッグ「notabag」

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手提げとリュック、2つの形式に変化するという、その優れた着想と使いやすさから、評価を得て、2016年度のドイツデザイン賞の「Excellent Product Design」賞を、2019年には日本の「グッドデザイン」賞を獲得した、この製品について開発者のおふたりにお話をうかがいました。


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「Notabag」はまだ新しいブランドです。2012年12月にクラウドファウンディングである「キックスターター」で資金調達に成功し、製品化が行われてました。

この「Notabag」はあなたの外出先でのライフスタイルを変えてくれ、行動的でシンプルで、環境に優しい製品です。「Notabag」社の創設者であるアドナンの最初のきっかけは、彼自身が自転車を運転している時に思いついた、あるアイデアでした。自転車のハンドルにショッピングバッグを引っ掛けて移動することは、都市においては極めて危険な行動なのではないだろうか?たくさんの自動車や自転車、歩行者が行き来する路上で、実際にショッピングバッグが邪魔して、自動車の間で立ち往生している自転車を何度か見かけたことがあったからです。そんなアイデアを中心に、アドナンは持ち運びがコンパクトで、さらに背中に背負うことができるように形を変えることができる、そんな構造の試作を始めたのでした。


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画像:これは最も初期のデザイン。色合いもブルー、レッド、空色でした。


アドナンさん:「Notabagのアイデアは私が実際に近所のファーマーズマーケットに自転車で出かけた時に生まれたアイデアです。急いでマーケットに出かけて、買った荷物をささっとショッピングバッグに詰め込んで、また自転車で帰ってくる。そんな慌ただしい毎日を送っている私たち生活者ですが、よく考えてみたら、これはトリッキーで、非常に危険なことをしているのではないかと思ったのです。私はハンドルにショッピングバッグを引っ掛けて、うまくバランスをとりながらハンドル操作をして、交通量の多い道を走って、家に帰ってくる。

とは言っても、通常のリュックの中に買い物を入れる、ということをするとなると、市場で買い物をするたびにリュックを背負ったり手に提げたりということを繰り返さなければならない。これは面倒だとずっと思っていました。そこで、なにかショッピングバッグとリュックが自由に、シンプルに変換できる構造のデザインを始めることにしました」

このアイデアを元に、彼の友人であるイタリア在住のファッションデザイナー、イライリさんと一緒になってプロトタイピングとテストを数ヶ月のあいだ繰り返し、キックスターターで大きな評判を集めたあと、製品化が行われたのでした。

                   2016年6月 アシストオンWeb掲載

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