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フィリピンでのオミマイ話②-1

2014年6月
フィリピンの国家資格でもあるマッサージ資格を取得する時のお話

フィリピンでビジネスを始めて4年
なんとか仕事が回り始めたのでフィリピン滞在期間中も時間に余裕ができた

ならばフィリピンの国家資格を取ってみようじゃないかと
”HILOT”という伝統的なマッサージ師になるべく学校へ通う事に
連続して授業を受ける事ができればもっと早く卒業できるらしいのですが
私は出張ベースでノンビリ通う事にしました

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こんな青い服を着て通うこと約半年
いよいよ最終の授業が行われます
付き添いの先生はココまで何度も教えを請うた師匠
その師匠の横で実際に一人で全身を施術する事になりました

ここまでに習ったHILOTの技を忠実に再現しようと頑張る私
でもテンパってたんでしょうね
本来ならば施術を行う人(患者さん)に配るはずの気が
正しい施術をしようと集中しすぎてしまった為に自分へ注がれてしまった
すると師匠は私の施術を止めてこう言いました
『お前には幾つの目があるんだ?』
これまでの授業で一度も聞いた事のない質問に戸惑っていると
『One,Two,Three、、、、Ten』
と両腕を私の方へ突き出し1本ずつ指を立てていく

『お前は、この10本の目で患者を診る必要がある。それがHILOTだ!』

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「Yes師匠!!」

その深い言葉に感銘しつつも「ジェダイか!」と脳内突っ込み
でもこのセリフが私をリラックスさせた
指先に集中すると肩の力が抜けて施術の流れがスムーズに
そして気になるポイントを発見したので
「師匠、このポイントに違和感を感じます」と報告すると

『Yes!! That is your HILOT!!(それがお前のヒロットだ!)』

その後も何度か自分のHILOTを褒めて頂く事となり
無事卒業に至りました

ただ、HILOTへの道はそんなに甘くは無かった。
☞フィリピンでの出来事「②-2」へ続く




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