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「ほほう、なかなかの喉越し」 『おっ、解りますかい?』 「うん、さすが挽きたて打ちたて湯がきたての蕎麦だな」 『有難う御座い!』 ずるっずるっ と空気をすする音で目が覚めた 「夢か・・・」 何を隠そう私は蕎麦が大好物 ゾンビが徘徊する世界になってからというもの 蕎麦なんて贅沢品に出会えるはずもなく 「それでもなんで蕎麦の夢を見たのだろう」 辺りを調べたら理由がわかった 忍び込んだ納屋で枕にしていた紙袋がナント蕎麦粉だったのだ そんな時に蕎麦を自分で打って煮て食べれ