映画な話 「レザボア・ドッグス」
初めて観たのはビデオではなく、LDでした。
嘘です。
レンタルビデオで借りました。
「レンタルビデオ知らないの?」
が今時の若者の時代の境界線の1つと思います。
時代の境界線、結構好きで考えることは勿論、誰が歯科に
問いかけます。
その人と自分のであったり、その人のどこがその境界線なのか
であったり。
レンタルビデオを知っている当時の子どもと、
「レンタルビデオっていうけど、DVDしかなかったよね。」
という人とでは記憶の世代が違います。
ええ、「ベータ、少ないよね。」ベータとVHSの世代です。
もっというならば、レンタルビデオが生まれた頃の時代です。
少ししてLDなる文明が颯爽と登場します。
A面とB面があり返すのが面倒臭いものの、画質が糞綺麗な
初めて目にするデジタルです。
のちにオートリバースが出現するのですが、少し時間を
要します。
折角のいい場面で現実に戻る、裏返す時間が嫌でした。
ビデオは最初から最後まで邪魔しないのですが、でも、
ノイズが入っている作品なのかもしれないと思うと嫌でした。
爪と呼ばれるものがあって、その爪を折るともう録画出来ない
保存用になるのです。
レンタルのものは市販のもの同様、最初から爪が折られています。
でも、いるのです。
迷惑をかけて喜ぶ輩が。
世の中8対2です。
迷惑をかけることがもてはやされると、8割は便乗したがるのです。
借りてきて再生すると、どうでもいい番組が映し出されたり
するのです。
ええ、折った爪の箇所にセロハンテープを貼って、録画してから
剥がして返却するという実に陳腐な迷惑行為をすることが迷惑をかけることで喜ぶ輩の小さなブームでした。
運悪くそういうのに当たるか当たらないかは賭けです。
流行りの作品、著名な作品に多く当たる記憶があります。
ターミネーター2は幾度も当たりました。
のちにLD買いましたが販売されるまでは賭けでした。
ビデオテープの方が販売が早く、レンタルの店頭に並ぶのが
どうしても早くなるので、なので、ビデオが先になるのです。
どの道、失敗したくないので前述した通り先にレンタルするのです。
当時、映画の新作や著名なビデオは1本1万6800円が大抵の相場で、
早早手に入れられるものではありませんでした。
買ったとしてもすぐにノイズが入るかも分からないので、
レンタルして、ダビングするのが僕の常でした。
この作品の印象の見てくれとでもいうのでしょうか、そんなものが
堪らなく恰好よくて買うに至ったのです。
その前に借りて面白かったから買ったのですが、でも、
観たことのない面白いか面白くないかの判断もできぬままの
作品を買う勇気はありませんでした。
このレザボア・ドッグスもそうです。
本数も少なく、知られた作品ではないので無事でした。
1992年でしょうか、でも、調べたら1993年発売
だったのでその頃です。
LDで購入し、何回も何回も観ました。
初めて買ったLDはエルビス・プレスリーの1966年の
復活ライブと、「バートン・フィンク」と記憶しています。
このレザボア・ドッグス、当時の旬なキャストという訳でもなく、
玄人好みというかそう表現すると語弊が生じてしまいそうなので
いい換えると癖のあるバイプレイヤーを集めて作成したような、
そんな感覚な作品です。
銀行強盗の物語です。
冒頭のタランティーノ扮するミスター・ブラウンの、ファミレスでの
いやらしいねちっこい喋り方で始まります。
黒いスーツを着た集団のコーヒーを飲みながら喋っています。
like a virgin の曲についてねちっこく、いやらしい口調で、
僕独自の感覚で勝手にそう感じてしまっているのかもしれませんが、
そう思います。
忙しく喋りながら、時折コーヒーを啜り、手の甲で拭う
所作、よく真似しました。
これがなんのことやらか、ようやく 理解しました。 どうもです。 頑張ってホームラン打とうと 思います。