尻取り日記 映画な話「り」リミット

夢をよく観ます。
夢を観るその前に、想像します。
ええ、幼少期の頃からです。
何かを偉そうに云いたい訳でも、何かの自慢でも
ありません。

幼少期から自分は人と違う感覚を持っていたというような
ことや特別な経験という意味合いでひけらかしている訳では
ありません。

多分、小学生の頃に味わった怖い思いが今も心のどこかで
残っているのだと思います。
小学生時代、幾度かよみうりランドで行われる大会に出場
しました。

キャプテン翼でも舞台で出てくるように、サッカー少年にとって
憧れの会場です。
千葉県千葉市花見川区にある小学校後門に朝、集合して顧問や
父兄の出した車に乗り込みます。

「タコはトランクね。」
顧問や、発言権のある同級生らの指示で僕はトランクに入ります。
それすら許されない日は、著書にも記した通り、他校の替え玉に
ユニフォームを差し出して帰宅します。
嫌嫌だと恰好悪いから、嫌がらず乗り込むのです。
そういう自分にいつも吐き気がしていました。

知っていますか?
トランクの中の怖さ。

想像以上に揺れるのです。
ブレーキを踏む度、左右に曲がる度、どこかしこに頭や身体を
打ち付けます。
耳を澄ますと、車内の談笑が聞こえます。
わざと僕を羨ましがらせるような楽しく盛り上がっている様子を
同級生や顧問らは大きな声で聞かせます。

みんなと混ざりたい、恨みより羨ましさが上回ります。
会場までの3時間近く、羨望しながら真っ暗なトランクの中で
揺られていました。
夏の暑さと息苦しさ、堪りません。
同じ市内の遠征でも苦しかったです。
どこかしらに着いて、エンジンが止まる音が振動で分かります。
そして、ドアが開いて閉じる音も、でも、トランクが開くことはなく、
足音が小さくなってゆくのです。
顧問や同級生は、わざと忘れて去っていくような素振りを見せて、
僕に嫌がらせをします。
その度に動揺するのです。

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映画な話

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これがなんのことやらか、ようやく 理解しました。 どうもです。 頑張ってホームラン打とうと 思います。