富士山往復 3

横浜市宮前区、そして青葉区、そして訪れる
偽物の東京町田市を抜けて緑区を走ります。
その所所の景色に辿り着く度、それぞれの
記憶を辿りながら走ります。

何年前にはこんなことがあった、あの時には
ここでこんな会話をした、またこの時の天気は
こうだった、等等事あるごとにかけて思い出し
ながら進みます。
体調だけでなく、その時の風景や感情まで
思い出します。

あまり当てにならない道路上の標識を見ながら
走るのですが、でも、心のどこかで当てにしてい
のでしょう。
減っていなければ不満を吐き捨てるし、あまり
減っていなければ疑いを声に漏らします。

少しでも早く本厚木に着くために、景色を逆算
します。
大和市を抜けて、座間市セミ目的地の海老名市の
表示を見つけると元気が出ます。
「買うと来ない蛯名」
字は違うののは分かっていながら心の中で吐き捨て
ます。

ええ、自分に博才がないのは理解しています。
しばらくやっていませんが、競馬をしていた頃、
買うと蛯名騎手は来ないのです。
買わないと来るのです。
勝ちパターンがイメージしずらくそうやって、
揶揄することによって外れる自分を慰めてきました。

綾瀬市に入って、「バカヤロー」を思い出します。
16歳の時に公開された映画です。
短編4話のオムニバスになっているのですが、
大地康雄の演じるタクシー運転手の話が好きで
ビデオ化されてからもダビングして何度も観たのを
覚えています。
「綾瀬」東京と神奈川の2ケ所存在するその場所に、
その場所だけ客に告げられるタクシー運転手の話です。
間違えて罵倒されて、最後はあえて間違えた場所に
連れていくという話だったかと思います。

疲れ切った身体で、でも、頭の中は結構自由に
あちこちお出かけします。

夕方まで着くことは今年も叶いませんでした。
仮眠がなければ着くことは出来たでしょう。
でも、仮眠がなければ走れません。
どの道、仮眠分省いたとしても陽は暮れています。
毎年思うのです。

「自分の体力はもう限界なのではないか?」

そうなのです。
船橋から銚子まで丁度100kmです。
でも、しっかり休憩して、時にだらだら歩いて、
なんなら度度コンビニで休憩して、でも、15時間
かからないくらいなのです。
船橋から本厚木までそのくらいの距離です。
なのに、毎年そんなに時間がかかるなんて、
走る度自己嫌悪に苛まれるのです。

原因はのちに理解します。

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特にお得なことはないかもですが、でも、僕が 思うこと、感じたことなどを日日綴ります。

100戦してこれまでの減量や試合にまつわる客席からは 感じることのできないことなどを 綴れたらなと思います。 なんの参考にはならないけれ…

これがなんのことやらか、ようやく 理解しました。 どうもです。 頑張ってホームラン打とうと 思います。