映画な話「リミット」

内容にはほぼ触れず、でも、面白さを伝えられたらなと
思います。
僕のその作品で思ったこと、思い出したこと、関係あること
ないこと含め綴るのがこのマガジンです。
所詮キックボクサーの綴る文章です。
表現その他下手糞なところはご容赦ください。

怖い映画、人其其と思います。
ただ血が出たり、ただ残酷な描写で怖さを煽る作品を
否定はしませんが、それを僕は怖いとしません。
精神的な怖さに恐怖心を覚えます。
言葉巧みに人を騙す人よりも、笑顔で騙せる人に
怖さを感じます。


かなり脱線しますが、下記「リミット」の感想になっていない
ような感想です。


眼が覚めて、何故か窮屈な箱の中にいます。

出口?ありません。
理由?分かりません。

そんな心当たりのある始まりです。



僕は、幼少期から暗いところが怖くて仕方ありません。
この作品、幼少期から見続けている夢と重なります。
でも、現実も含みます。


「どこ?」


どこにいるのか、ある日気がついたら全く分からない身動きの
取れない窮屈な場所に、僕は横になっています。
真っ暗です。
足は伸ばした状態で、両肩をすぼめた状態できついため
足元や、その方向が確認出来ません。

腕時計を見ることも出来ない為、時間も確認出来ません。

頭の方向に何があるのかも分かりません。
何故、自分はこの様な場所に。
そして、誰がこのようなことを。
身動きの取れない状態で必死に頭の中を動かします。

数cm頭を動かしただけで額は、筒の内壁のような場所に当たり、
その様な場所に閉じ込められたことが確認出来るのみです。


大きな声を出してみます。
誰かに届くかもしれない。
しかし、鼓膜が甲高い音を立てて、何も無音の状態に戻ります。
身を捩ることも腕を伸ばすことも出来ません。

尻を左右に動かして少しずつ少しずつ足元の方向に進みます。
1回につき数mm、数cmにも満たないでしょうか。
ひたすらそれを繰り返します。

喉が渇けば唾液を飲み、また渇けば舌をま探り、そのうち
舌も乾いて減量中を思い出します。
あの頃、あれだけ辛くても我慢出来たのだから、そう自分を
諭します。

どれぐらい経ったでしょう。
そのうち、喉仏まで乾いて、息を吸うだけでむせるように
なります。
フライ級まで減量したときのことを思い出します。

息が吸えないのです。
吸うと嗚咽を吐いて苦しくなるのです。
そして、吐いた時に堪らなく腹が痛くなるのです。

たった数分が何時間にも感じられる程の苦しさなことは
分かっているので、なので今が気づいてからどれだけの
時間が流れたのか分かりません。
数日経ったような気はしているけれど、実はそうでもないことは
過去の減量の経験で分かります。
1日が長いのです。

試合までの1ヶ月間は、真空パックに閉じ込められたような
日日を毎回過ごしています。
どれだけの時間が流れたのでしょう。
そして、どれだけの距離を進むことが出来たというのでしょう。

依然として僕は腰をくねらせ、少しずつ少しずつ進みます。

しばらく繰り返します。
疲れたら止まり、呼吸を整え。
そして、眠くなったらそのままの体制で少しでも眠ります。

「カチっ」

足元に何か感触が。
踵で突きます。
何度も、何度も、膝が動かせない分強くは蹴れません。
ひたすら蹴ります。

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これがなんのことやらか、ようやく 理解しました。 どうもです。 頑張ってホームラン打とうと 思います。