映画な話「寄生獣」

岩明均、原作者の名は中学生の頃から知っていました。

絵は上手という方ではありません。
動きのある描写が躍動感がなかったりして気になったことは
幾度もありますが、内容に引き込まれたらそこは気にならなく
なるといってよいと思います。

漫画雑誌はあれこれ読んでいましたが、「アフタヌーン」は
購入したことがなく、なので、単行本が大分貯まるまで知りません
でした。

1994年、22歳になった頃でしょうか。

この作者の描く作品が好きで、そういうわりには他に1作しか
知りませんでしたが、でも、何でしょう、とても引き込まれた
のです。

デビュー作の「風子のいる店」に出会ったのは14歳でした。
中学生の頃から「モーニング」を読んでいて、なのでその
作品も知っていたし、読んでいたのです。
知っている方と遭遇したことはありませんが。

そのデビュー作は卒業後、渡タイして持参したそれを何回も
何回も読んだ程です。
デビュー作というその作品の単行本、当時中中手に入りません
でした。

無名の作者のデビュー作ですし、当時のモーニングということもあると
思います。

「寄生獣」の存在は、連載中に知ります。
連載中ですら知る人は少なかったです。
アフタヌーン、買ったこともありませんでした。
モーニングの二番煎じくらいの位置付けでした。
他人に勧めて、知っていた試しが殆どありませんでした。

「有名なばかりが凄い訳ではないよ。」

いつだったか、姉が僕にそんなメールをくれました。
「自分なんて無名だから全然凄くない。」
そんな僕のメールを送ったらそんな返信が送られてきたのです。


この作品にも大分勇気づけられました。
この作品の方が余程面白いのに、でも、全然扱いの大きい
著名な作品を幾つも目にしたからです。

主人公の右手に寄生するという設定、そして、寄生して
だけど、脳までは寄生出来ないという始まり方、それだけで
続きが気になります。

あまりにも映像化するには無理がある筋書きなので、日本では
実現不可能だろうなとずっと思ってきました。
ハリウッド版、などで実現されたらたまったものではありません。

設定は日本じゃないと駄目なのです。
映画では然程、感じられませんでしたが、原作での母親
とのやりとりは心を爪立てて掴まれる思いがするシーン
だからです。

日本人の男性なら誰も思い当たる場面なのです。
母親への感謝、謝罪の思い、でもその母は。れ

ピエール瀧が「後藤」役で出演します。
狂気じみた役がとても似合う役者です。
本業はミュージシャンでしょうが。

VFXなる技術で日本でも映像化が可能になり、日本人出演で
「マザー」ではなく「お母さん」で、そして、主人公は
「新一」で、右手は「ライト」ではなく、「ミギー」で
実現します。

ハリウッドなら「ライト」なのだろうななどと、勝手に決めつけて
揶揄していたものが現実にならずよかったです。

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これがなんのことやらか、ようやく 理解しました。 どうもです。 頑張ってホームラン打とうと 思います。