映画な話 「凶悪」

役者サーフィン、監督サーフィン、よくやります。

描写というか実話っぽい進め方は、監督が違えど出てしまう
ものと察します。

冒頭の目を覆うような残酷なシーンの幾つかで観るのをやめようかと
思いましたが上記の通り、実話な感じがしたので観続けました。

残酷なだけで、
「凄いでしょ?」
「怖いでしょ?」
そういわんとしているかのような押し付けがましく思える
作品は問答無用で中断します。
僕が作り手の意図を読み取れていないだけなのかもしれませんが、
でも、そこはそうしています。
  

監督でも役者でも、1つ観て気に入ったら続きます。
今のような便利さがなかったアナログの時代、2昔から
3昔前には毎年、ぴあが出版する「シネマ倶楽部」という
辞書並みのそれが、邦画と洋画の2冊発売されていました。

毎年毎年泣けなしの金を叩いて、購入していました。
とはいっても1冊CDのアルバムが買える程度の金額でしたが、
十代半ばに1冊の本でそれは大金です。
理由は簡単です。
毎年新作は増え、収まりきらなくなるのです。
なので、いつの間にか掲載すらされなくなります。
超B級の作品が消えてなかったことになってしまうからです。
ビデオもなかった時代、記憶の中で観返す事しか出来なかった
時代、名前すら消えてしまうのはショックでした。

「超B級」

今時の方からしたら、分からなくて当然ですが、主に、
同時上映にされるような前座の作品のことを指します。
単品ではおそらくお客さんは入らないであろうと判断された
それは同時上映に回されます。
2本観れて、入場料はもれなく1本分なのです。

レコードにA面とB面があったように、映画にも前座級の
作品がありました。
大して面白いそれでなくても、知っている俳優がいなくても
少しくらい面白ければそれで及第点を貰える、それが
同時上映に回される作品です。

そんな作品でもパンフレットは買って、記念に持ち帰ります。
そういう作品が名を連ねているのが嬉しくて、よく買っては
それらも探していました。

辞書同様に、五十音順で作品が掲載されています。
後半には、監督や役者の名で、それがあります。
監督や役者のそれは製作した作品、または出演作品、公開された
年が上から順に印刷してあります。

いちいち調べては、それがレンタルビデオに置いてあるか否かを
探しに出向くのです。
それも面倒なアナログの醍醐味ではあります。
とても時間と手間をかけて効率が悪いですが、
「時代はもう平成なんだぜ。」
昭和を過去にして恰好つけていた頃です。
昭和なんて小さな弁当屋みたいなスペースのそれが街に1件2件ある
程度でした。
その数年前にはビデオすら、存在は知っていますが普及されて
いません。

置いてない時は違う店舗で探して、他でも見かけなくて諦めかけても
忘れられないものはまた別の場所で探します。
最寄りでもなんでもないただ立ち寄った遠くの駅前などの店舗で、
見つけた時はわざわざ会員書を作ってまで、返却が面倒でも
借りることがありました。
遠いからと、会員書すら作ってくれない場合も多多ありました。

時代の移り変わりが目まぐるしく早いだけと解釈していますが、
それを知らない世代の方はおっさんのただの昔話にしか
取ってくれないでしょう。

知らないことは恥ではありません。
ですが、知ろうとしないことは恥ずかしいことです。
ご安心ください。
馬鹿にするあなたも近い将来、同じ枠組みで出馬票に
掲載されるのです。

僕もあなたも馬ではありませんし、競走もしないので
ご安心ください。

今は便利です。
便利だからこそ当たり前のように疎かにします。
気をつけていても、僕もつい行ってしまいます。
わざわざ借りてきたものを途中でやめて返却するなんて
ことは滅多にしませんでしたが、でも、ネットだと手間がない分
軽んじて平気で途中で観るのをやめてしまうことがあります。

すぐに違う作品が観れるし、調べるのも同様です。

役者サーフィンも監督サーフィンも、親指1つ押せば
それで済みます。


休みの期間、昼も夜も観ています。
コーヒー豆は年末年始用に1kg購入してありますが、
おそらくもつか否かは微妙です。

ビールを呑みながら、よく人は云いますが、ビール呑んだら
眠くなるし、トイレに行きたくなるのでいりません。
ホットコーヒーがベストです。

観終えた後、似たような作品がお薦めとして表示されます。
それを観てしまうと、また似たような作品が、なので
そうなのだろうなと思って観ていました。

「凶悪」

役者サーフィンでマイリストに保存はしてありましたが、
お薦めの方から開きました。


きっとそうなのだろうなと思いながら観ていました。
実在の事件は知りませんでした。
でも、作り方というか観せ方というか、そんな感じがしたのです。

「記憶に残っている衝撃的な事件、何?」

「冷たい熱帯魚」でも記しましたが、多少表現はいつも違いますが、
そんなことをよく、他人に訊きます。
その人の記憶にある感情の鮮度、興味を知りたくて訊ねます。
そして、自分の記憶と照らし合わせるのです。

決して不幸が好きな訳ではありません。
面白可笑しく楽しむ訳ではありませんが、好きな部類に
入るのかもしれません。
というのは、その事件に纏わる概要を記した書籍を手に
取ることがよくあるからです。

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映画な話

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これがなんのことやらか、ようやく 理解しました。 どうもです。 頑張ってホームラン打とうと 思います。