尻取り日記 映画な話「だ」ダラス・バイヤーズクラブ

凄く印象に残っている作品です。
「役者魂」
素人が簡単に口にするのも恥ずかしくはありますが、正しく
そのものと思います。
ボクシング映画でも、キックボクシング映画でもありません。
ただ、役作りだからといって、減量は出来るものでは
ありません。

減量する競技の選手ならば、それがどれほどか分かると
思います。
競技によってはそこまでの減量はしないと思います。
ボクシングやキックボクシングですら稀かもしれません。
しかし、限界の壁を破る工程は前述2つは共通していると
思います。

その苦労を経た気持ちが迫真さを出させているのだと
素人ながらに思ったりします。
嘘であの身体は作れません。
全て、は無理にしても他にもあるのなら出来るだけ観て
みたいと思います。
減量、簡単にダイエットをそう比喩する人がいますが、
正しく、減量そのものです。
ええ、ボクシングなどの作品ではありません。

人間、本当に痩せ過ぎると、生気がなくなるのです。
後ろ姿、ちょっとやそっと痩せたくらいではそこまで
変わることは不可能なのです。
減量の最後、背中が薄くなります。
なので、Tシャツ着た後ろ姿が明らかに以前と違うのです。
首が細くなる、それはダイエットでも出来ます。
人間はまず顔から痩せて、首、そして腕が細くなり足も
細くなり、腰回りは最後に落ちます。
だから、腹が出てから痩せたいと思ったら結構時間が
かかります。
腰回りの肉は最後に落ちるからです。
その後ろ姿、背中の肉や尻の肉まで落としています。

さらに最後の最後に、こめかみの肉と掌の肉が落ちます。
同時に足の裏の肉も。
そこまで痩せると、靴下を重ねて毛布を被っても寒さを感じます。
立っているだけで痛いのです。
その感覚を思い出して泣きそうになりました。
実話を元にした作品です。
実際にはもっと苦しかったのでしょうが、主人公のマシュー・
マコノヒーがそれを再現に近づけているといっても過言では
ないくらい痩せています。
助演のゲイ役を演じてみせたジャレッド・レトの存在も
大きなドローです。
彼も減量をして、いい味を出しています。

役作りでこめかみまで痩せた俳優を観たことがありません。
実際には他にもいるのかもしれませんが、少ないと思います。
痩せ過ぎると、年寄りのような後ろ姿になるのです。
指先に肉がないから紙一枚、捲れません。
背の肉がなくなるので年寄りのような後ろ姿になります。
後ろ姿の腰回りやデニムを履いているのに尻のサイズが
ぶかぶかになる辺りにその役作りの苦労さと生生しさを
感じます。

「年寄りみたいだね」
親に自分の後ろ姿を馬鹿にされたとばかり思っていた16歳の冬を
思い出します。

そんなにこの方の作品に目を通していないことは、ちょく
ちょく調べて知っています。
大まかなストーリーと配役を事前に調べるのは誰もがやる
ことで、僕もそうです。
「エイズ」
その呼称の初期の頃の実話です。

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映画な話

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映画やドラマなどを観た感想を 自分の視点で記します。

これがなんのことやらか、ようやく 理解しました。 どうもです。 頑張ってホームラン打とうと 思います。