心のチャンピオンベルト

高校2年生の時、とはいっても2度目の、それも
19歳になっていましたが、その年の春、初めて
タイトルを手にしました。
大きく報道されるわけでもなく、そして誰も
僕のことなど知りません。

ファイト一マネー、同じ年代では多い方でしたが
でも、激励賞合わせて10万円程度だったでしょうか。
誰が祝ってくれるわけでもありません。
だから、記念に自分自身に対して欲しかった指輪を
買いました。

4万円程度の馬の指輪です。
ずっとし続けて、いつか子供が出来て、それが
男の子だったら大きくなった時にあげよう、
そう心に誓いました。

その指輪はいつもはめていました。
時にきつかったり、減量中は緩かったり、
その具合で体重が分かるほどでした。
敗けた時も勝った時も、誰がしかと会う時も
取材の時も。

時を経て結婚して子供が出来ました。
21年前の昨日です。
男の子でした。
初めて抱きしめたその瞬間にもそれはしていました。
「きみを初めて抱いたその時にもしていたんだよ」
そういって説明して、いつか生きているうちに
あげようと思っていました。
生き形見とでもいいましょうか、死んでから
大事にされるより、生きているうちにあげたかった
のです。

ずっと一緒でした。
交通事故に遭ったその日も、泥棒を捕まえたその
瞬間も、再起してもそれからも。
苦しくなると眺めて、いつかの自分を思い出して
乗り越えてきました。

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特にお得なことはないかもですが、でも、僕が 思うこと、感じたことなどを日日綴ります。

100戦してこれまでの減量や試合にまつわる客席からは 感じることのできないことなどを 綴れたらなと思います。 なんの参考にはならないけれ…

これがなんのことやらか、ようやく 理解しました。 どうもです。 頑張ってホームラン打とうと 思います。