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サンタクロースラリーは本物?過去50年のデータで検証する年末年始の米国株ラリー

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〜12月25日 23:30

サンタクロースラリーは、クリスマスラリーとも呼ばれ年末から新年にかけて株価が上昇する傾向を指すアノマリーです。

このアノマリーでは年末最終5営業日から新年最初の2営業日まで株価が上昇すると言われます。
今年のカレンダーで言えば12月24日のクリスマスイブからラリーが始まる形になります

しかし、過去のデータを検証すると、違った風景が見えてきます。

本記事では、1974年~2023年まで約50年にわたるS&P 500とNASDAQの過去データを用いて、このアノマリーを詳細に分析します。

株価が高値圏で推移しており動きが難しい米国株相場ですが、クリスマスラリーについて知ることで今年最後のチャンスを逃さないようにしたいですね。


サンタクロースラリーとは何か?

サンタクロースラリー(クリスマスラリー)は、一般的に年末最終5営業日と新年最初の2営業日の7日間に米国株が上昇するというアノマリーを指します。

この期間、株価が上がりやすい主な要因には以下が挙げられます。

  • 年末の税金対策売買が一巡した後の需給バランス
    「年末には損益通算や課税対象額の軽減を目的とした売買が集中しやすくなります。しかし、こうした取引がひと段落すると、一時的な売り圧力が軽減され、買い手が増えやすい状況が生まれます。」

  • ホリデーシーズンによる投資家心理の楽観化
    「クリスマスから新年にかけては、祝祭ムードやボーナス支給などポジティブな要因が重なり、投資家が株価上昇を期待しやすくなります。そのため、相場全体に前向きな空気が広がりやすい時期といえます。」

  • 流動性低下による需給偏重
    「年末年始は取引参加者が減少し、市場に出回る注文数も限られます。その結果、買い注文がやや増えるだけでも株価を押し上げる効果が強まり、需給の傾きが株価の上昇を後押ししやすい状況になります。」


S&P 500のサンタクロースラリー分析

対象期間:1974年~2023年

  • 平均リターン:0.83%

  • 勝率:30勝20敗(約60%)

  • 最大リターン:7.69%

  • 最小リターン:-5.67%

分析の結果、基準日から5営業日目を中心とした7日間のリターンは短期間のリターンとしては比較的魅力的な水準となりました。


NASDAQのサンタクロースラリー分析

対象期間:1974年~2023年

  • 平均リターン:1.66%

  • 勝率:35勝16敗(約69%)

  • 最大リターン:12.78%

  • 最小リターン:-7.70%

NASDAQはS&P 500に比べて勝率が高く、短期的なリターンも平均+1.66%と上振れしやすい傾向があります。


基準日前後20営業日の株価推移

それではサンタクロースラリー(クリスマスラリー)の前後の株価の動きはどうなっているのでしょうか?

S&P 500とNASDAQについて、年末最終営業日から5営業日前を基準日として、その前後20営業日の株価動向を調べました。

株価は「年末最終営業日から5営業日目-20営業日」の水準を100とする標準化指標を用いてプロットしています。

サンタクロースラリー起点の前後20営業日のSP500株価推移

私が冒頭で言いたかった点がこのグラフです。
実際には1週間ほど早い段階(基準日から4-5営業日前)で株価は底打ちしてラリーが始まっていることが分かります。

今年のカレンダーで言うとこのタイミングが12月17日前後となります。

S&P500についてはラリーの終わりは7日目付近で従来知られているアノマリー通りですね。

サンタクロースラリー(クリスマスラリー)とそれを踏まえた投資戦略については以下の週報でも解説しています。


それではさらにパフォーマンスのよいNASDAQではどのような動きをするのでしょうか?

S&P500とは違った特徴が見えてきます。

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