☆おっさん骨肉腫(肺転移)闘病記 〜その5〜

さて、抗がん剤を始めることになりました。皆さんご存知でしょうか、一口に抗がん剤といっても、がんの種類によって薬は違うのです。医療に携わっている方には常識でも、私を含めそうでない方には少し意外な印象ではないでしょうか。実際私はそうでした、抗がん剤は全てのがんに対するある決まった薬があると思ってました。

年齢や、がん種により、外来で行う抗がん剤もあります。点滴ではなく、錠剤の形もあるようです。ですが骨肉腫はがんの中で数は少ないのですが、悪性度はかなり高く、増殖のスピードも速いのです。その為、抗がん剤もなまやさしいものでなく、キツいものになります。また、〜その2〜に書いた通り、この病気を患うのも比較的若い方が多いものですから、投与できる抗がん剤の量も多くなります。

ここからは、少し専門的な話になります。私が受けた抗がん剤は4種類で、その名称は、アドリアシン、シスプラチン、メトトレキセート、イホマイドです。1つずつ、私が知りえた情報を書いていきます。

アドリアシンは、私が最初に入院して受けた抗がん剤です。そこまで副作用は強くないらしいですが、私は初めての入院ということもあって気分も優れず、吐きました。笑  心の声 “看護士さん、もう食べれないって言った食事、いつまでも置いとかずに早く下げてよ〜😭”  

さて、心の声にも現れている通り、入院に対して、ネガティブな思いが初めはまだ強く、些細なことも他人のせいにする有り様です。😅ですが、これは仕方のない事ではないでしょうか。どれもこれも、初めての経験でしたから。

アドリアシンは、心臓に負担のかかる副作用があります。また、万が一血管から漏れてしまうと、大変なことになるそうです。ですが、過度に恐がるのはあまり良くありません。抗がん剤は賛否両論で、将来的にはなくなっていくものと私も思っています。ですが、現時点では、私にとっては実際に命を救ってくれた、素敵な薬です。是非、抗がん剤を受けなければならない、受けると決めた、という方は、この薬はキツいけど、自分の体の悪いモノをやっつけてくれる(実際にはやっつけるというと語弊があり、一時的に弱らせる、というニュアンスですが。)と、少しムリしてでも良いイメージで臨んでいってほしい、と思っています。アドリアシン自体の点滴時間はそれほど長くありません、ですが前後に流す点滴はどの種類の抗がん剤でも長く、平均4〜5日は点滴の針が入りっ放しになります。最近は少し点滴(前後の)の量も少なくなってきているようですが、やはり長い点滴時間による不快感、不自由さはついてまわります。そういった時はできるだけ看護士さんたちと話をしましょう。身内や友人などは、やはりこちらへの気遣いがありますし、こちらも心配かけまいと、言葉を選びがちです。その点病院のスタッフさんとは、ニュートラルな感じで話ができますよ。そういうフレッシュな空気感に触れること、それは長い闘いの中で大事な時間だと思います。あなたにとって、病気が全てではないのですから。また、病気である前に、1人の人間です。もちろん、これは個人的な意見で、私が話をしたがる性格というのもあります。気分が乗らない時はムリしないでください。あなたはただでさえ大変な試練を受けています、わがままでいいんですよ👍  「やりたいことだけ、やってりゃいいんです。」 これは意外に大事な事です。周りには迷惑かけるだけかけていいんです。今は、そういう時期なのです。あなたなら、後でいくらでも取り返せます。ご家族の方も、もうあまりあれせぇこれせぇ、や、あれはでもやっといた方が…、とは言わないでください。学業もあり、仕事もあるでしょう。日々の雑事もあります、でも今は100パーセント、自分の意志を尊重してください。お願いします。あと、最後に1つ、絶対に言っておきたい事があります。やりたいことやってりゃいい、と書きましたが、1日中ぐうたらしてたって、ゲームしてたって、1ミリも罪悪感なんか感じないでください❗️考えてみてください、今じゃなくていつ自分の心の声だけを聞いて生活するんですか?私が保証します。(念の為、やりたいことと言っても、法は守ってくださいね。笑)今は自分の心の声や体のサインに集中して、余計なことは一切考えなくていいんです❗️

次回は、「責任」について、書いていきます。

This is the way “I” choose!

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