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それは出会いなのです。たぶん

私が作るがまぐちは、遠くから眺めているだけや、見てるだけだとどこにでもあるがまぐちとあまり変わらないかもしれません。

生地は、基本としてオリジナルは使わないし、手に入りにくい輸入品も使っていません、逆に国産品や、日本メーカーが作ったものを使用しているので、いってしまうとどこかの生地屋に行けば同じものが手に入ります。

もちろん、型紙からオリジナルではありますが。

空空商會 朝来は、近づいて、手にとって中を覗いた方が、お客様です。これは、買う、買わないに関わらずです。

空空商會 朝来のがまぐちは、口金を開けると中に必ずフエルトモチーフが縫いついています。それぞれ表の生地に関連したものがほとんどですが、1割ほど全然関係ないものも入ってます。

これは中を開けた方にしかわからないもので、遠くから眺めてるだけだったり、そのものを見る前に値札を見るだけだったりする方には、見つけていただくことはできません。

例えば値札しか見ない方にはその中にもう一つ口金がある「親子がまぐち」であることにも気づかず、おそらく「高いわ」と思われることでしょう。そりゃそうです、中にもう一つがま口が入ってるようなものなので、他のものとは値段が違いますから。

こちらが話しかけただけで、押し売りでもされると思ってるのかと言う勢いで逃げていかれる方にも見ていただくことはできません。

さらにこのフエルトモチーフをみても「なんとも思わない」方には、なんの意味も生まれないので、これもお客様ではないのです。

お客様は購買先を選ぶ自由があるし、販売側も売る相手を選ぶ自由があります。

なので私もお客様を選びます。

私は、もともとカバン系が好きで店でもあれこれ見ることがありますが、必ず中を開けて除きます。どんな風にできてるのか気になるから。どんな生地を使ってるんだろう、ポケットは?買わなくてもあれこれ見ます。見たことであまり買うつもりがなかったのに買ってしまったものもあります。

外側だけ見てもその商品の何もわからないんです。

なので、気になって開けてくれる方が私のお客様です。「え〜!なんか模様がついてるー」と面白がってくれる方、こんなの見たことないわーと笑ってくださる方。そう言う方達の中でお買い上げいただいた方は、さらにお客様の範囲が狭まるので、もうこれは「出会い」だと思うのです。

多分あなたは、なんとなく立ち寄って何と無く見て、おお!面白い〜とか思ってくださってお買い上げいただいたんだと思いますが、これはすごい確率の「出会い」なのです。

お買い上げいただいた方には限りない感謝を。お買い上げのがまさんたちが、ちゃんとお役に立ちますように、いいことありますようにと感謝と一緒に思ってます。

ありがとうございました。

どっかで見かけたら、声かけてくださいね、とこれもいつもお願いしていること。次も買わなきゃて思ってもらう必要はないのです。あ、使ってるよ〜とか気軽に声かけていただければ、それだけで嬉しいのです。

#買ってくれたあなたへ

がま口作家です。作家同士の交流や、作家とお客さんとの交流ができる空間を作りたいと思ってます! 作品づくりややりたいことについて書きますのでサポートお願いします!