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003.予兆。警察からの電話

夏。
ある日の夜9時過ぎに、滋賀県のA警察から電話がかかってきた。

「◯◯(夫の名前)さんですか?△△(義兄の名前)さんのご家族ですか。」

どうやら義兄(62歳)が警察に保護されたらしい。

なんで滋賀県?
何しに行ったん??

義兄は、無職でずっと家にいる。
交友関係は知らない。
両腕に油性ペンで名前を書いているらしい。
山で遭難したのか、命を断とうとしたのか等、妄想が膨らむ。

翌朝、新幹線で迎えに行くことも考えたけど早く迎えに来て欲しいと言われ、夜通し運転して迎えに行く方が早いので、二人でクルマで行くことに。

でも、なんで二人で迎えにいかなあかんの?

情けない姿を義妹に見られるのは嫌ちゃうかなぁ、と言うが、警察からは二人以上で、と言われたらしく、仕方なく同行。
かつ、戻りを考えると徹夜の運転になるので心配で同行。

すぐに上司に連絡して、翌日休みをいただくことにした。

そんなことより、まず、95歳の義父はどうなっているのか。実家に電話しても繋がらない。
我々は少し飲んでしまっているからすぐに様子を見にいけない。

23区にいる私の妹夫婦に連絡して、神奈川にある夫の実家は妹夫婦に、時間をおいて義兄は我々が迎えに行くことにした。

A警察にこちらの事情を話すうち実家のあるK警察と連携され、K警察が実家の様子を見に行ってくれることに。

しばらくして連絡があり、

□義父は家の前に座っている
□ポカリで水分補給はできている
□夕方に戻ってきたが鍵を無くして家に入れない
□健康上、問題無さそう
とのこと。

無事が確認でき、ひとたび我が家に来た妹夫婦には我が家からとんぼ返りで戻っていただき、K警察には、実家裏口からガラスを割って入っていただきたい。と伝える。
義父が割ったか警察が代わりに割ったのかは分からないままやけど、とにかく無事で帰宅できたので、こちらは安心。

準備をして、滋賀県に向かうことに。
この時23時過ぎ。
アルコール運転にならない時間まで待ち、寝ずに運転。
翌朝7時に到着し、義兄と対面することに。

つづく。

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