【無料記事】デ・ロッシの考えるローマと自分の未来とは?
かつてローマで『未来のカピターノ』と呼ばれたダニエレ・デ・ロッシは、まだコーチライセンスを取得していないにも関わらず、すでにいくつかのクラブからのオファーを受け、すでにmister futuro(未来の監督)と呼ばれる存在になっている。
ダニエレは2月24日から二日間の間、古い友人たちの仕事を見学するためにボローニャに来ていた。カステルデーボレにあるボローニャのクラブハウス、ニコロ・ガッリで、彼はミハイロヴィッチ監督とワルテル・サバティーニ、マルコ・ディヴァイオを訪ねたのである。ダニエレはこう語る。「これまで失っていたスリルを再び感じ始めたんだ」ラ・ガゼッタのインタビューをご紹介したい。
監督業について
デ・ロッシ「正直、これからの大きな冒険の準備はできてる。昨日、カステルデーボレでミハイロヴィッチのトレーニングを見て、失っていたスリルを感じた。監督になりたいという大きな願望を持っている。別にそれがスモールクラブであろうと、ビッグクラブであろうと構わないんだ。ピルロと同じコースを辿るのか?どうだろうな、ユヴェントスのような強い戦力のチームからキャリアをはじめられる監督はなかなかいないと言っておこうか。希望としては少しでも強いクラブから始めたいというのが本音だ。まだ俺が監督の資格を持っていないにも関わらず、俺に声を掛けてくれる人たちには感謝しているよ」
ローマ復帰
デ・ロッシ「もちろんいつかローマの監督になりたいよ。でもその発言は特別な意味を持ってしまうだろうから口に出さないように気を付けているんだ。俺の人生はローマにあるが、元選手なので、可能な限り話さないようにしたいんだ」
Tor di Valle計画の中止
ヴァルジニア・ラッジ市長と彼女の所属政党、五つ星運動はこれから世界中のロマニスタたちに、スタジアム計画を遅らせた連中として非難され続ける。もっと早くに着工に取り掛かることができたはずだ。都市やスポーツにとって、またはイタリア人の雇用機会とインフラストラクチャーの面でもこの中止は大きな停滞と損失を生むだろう。もちろん、最も大きな被害を受けるのはローマだ。フリードキンはこの計画の全てを精査して、スタジアムに付随するプランに投資することはできないと考えた。このコロナ禍で、ローマはこれからよりソリッドなスタジアム計画を生み出す必要がある。
デ・ロッシ「明らかにローマとイタリアから何かを奪っただろう。しかし、なぜそうなったか知らないので俺には判断材料がない。俺はセンシ会長とパロッタ会長でふたつのプレゼンテーションに参加した。俺はローマのスタジアムが欲しかったんだ。残念ながら今は物置部屋にスタジアムの模型だけが残った。自前のスタジアムはイタリアサッカーが盛り上がるという意味でも残念なことだよ」
*トッティやデ・ロッシの引退にも間に合わず、それどころか結局誰も辿り着けない桃源郷がひとつローマに生まれた。
ペッレグリーニとインモービレのパーティ
ローマダービーの敗戦の後、ペッレグリーニはラツィオのエース、インモービレのバースデーパーティに出席していた。二人が親友であるのは以前からSNSで有名だったが、このタイミングでの動画投稿に一部のロマニスタが反発。バナーを掲げる騒動になった。
参照記事:ウルトラスはペッレグリーニをカピターノとは認めない?
デ・ロッシ「もしもローマの選手がラツィオの友人を祝福したいならば、電話をすればいいと思う。もし俺がローマのマネージャーならば、ロレンツォには電話に留めて、画像はSNSにアップしないように釘を刺しただろうね。いいかい?それは彼の行為が間違っていたからじゃない。そうすれば誰も不快な気持ちにならなかったからだよ。あれはダービーの敗戦の後の話で、次にダービーに負ければその時は画像のアップは思いとどまるかもしれないが…。俺にとってジャンピエロ・ピンツィ(ラツィオ下部組織出身)は兄貴のような存在で、もちろんインモービレの幸せだって願うさ。でもね、少しでも迷惑を掛けないためには俺たち自身が少し利口になる必要がある」
<了>
今回のテキストは、2021.1.11に公開した『甦るバンデェラ、ダニエレ・デ・ロッシ特集』にアーカイヴとして後日追加収録予定です。現在note版ロマ速でマガジン制作の予定はありませんが、購入された記事に追加していくことでデ・ロッシの今後の情報を補完していこうと思っています。
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