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ひな祭りの飾り付け

こんにちは。

ずいぶん久しぶりのnote。

二月もあと少しというところで、ようやく雛人形の飾り付けを終えた。本当にようやくだ。

うちには昔ながらの七段飾りの大掛かりな雛人形がある。

祖母が妹に奮発して買ったとばかり思っていたのだが、最近聞いた話によるとどうも母が初めての女の子ということで買ったらしい。

今になりそのことを聞くということは、内緒で買っていたのではないかと思ったが、そこはあえて質問はしない。

きっと当時でもとんでもない値段だったことだろう。母がボソッと「夢だったのよね、七段飾り」と呟いたのが全てを物語っているように思えた。

母は六人兄弟の三女だ。女四人、男二人。

上にも下にも兄弟がいるなかでは自分の雛人形など夢のまた夢。

そんな願望が娘を通してあの頃の自分とも重なり、購入したのだと思う。

そう思うひとつに、当時の住宅のことがある。

購入当時は市営住宅だった。(はず)
私にはこの時の父と母のことは分からないが、市営住宅の間取りではどうしても飾れないはずだ。

にもかかわらず買う、ということは父が初めての娘で舞い上がって衝動買いしたか、母がどうしても欲しかったかの二択。

飾れないまま押し入れに眠っていたのだと思う。その後も一軒家を建てるまでに10年以上はかかっている。

私が家でこの七段飾りをフルバージョンで見たのは家が建ってからだったと思う。

なので妹も私も、すでに雛人形で遊ぶような年ではなかったため、雛人形、小道具一式がしっかり揃っていて状態が良い。

いまでは40年以上が経過した雛人形だか、昨日買ってきたように美しい。
一つ一つの表情、衣装、道具の作り込み、本当に素晴らしい。

前置きが長くなったが、うちの七段飾りがこちら

かなり大掛かり。
とてもじゃないが私も妹もマンションなので設置できない。仕方ないので、今は毎年お店で展示をしている。

まずは表情。

美しい顔立ち。色々な表情の雛人形があるが、うちの雛人形は特に表情がよく感じる。
これは親バカに近い感覚なのだろうか。
ただ実際に見た方からも「良い顔をしているね」と嬉しい言葉をよくいただく。

こちらは3人官女。

こちらも良いお顔だ。

もう一つのポイントは「衣装」

実に細かいし、生地が厚い。
40年以上経った今でも艶々としている。
これは相当にこだわりのある作り込み、だと素人の私でも思う。

一人一人、刺繍も違う。3人官女でも3人とも違いがある。

五人囃子もなかなか凛々しい

ついでにみんな登場してもらおう。

このお二人もなかなか渋い。

表情豊かな3人もいい。

あとは40年以上、母が守ったのであろう、小道具たち(笑)

まだ、買った当初のビニールまでついている。お陰でお皿などバラバラになりやすいものも当時のまま。


そうそう、主役のお二人

どちらもいいお顔。

そして、作者は

だそうです。残念ながら存じ上げません。

しかし、こんなに綺麗な人形と道具たちを作ってくれて本当に感謝。

お店に訪れる方々を癒やしてくれている。

40年前に母の想いが詰まった雛人形は今も美しく整然と佇んでいる。

今は私が毎年出し入れしているが、娘たちの成長を願い並べていると親の想いも感じる今日この頃。

ようやく並べて終えて、一息。
しみじみと親の想いを噛み締めたところ。

とは言え、親の心子知らず。

いつか娘たちが親になったときに、何か「感じて」ほしいから雛人形は毎年、私が並べていこうと思う😊

ではまた。

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