「できることを夢にしなさい」

ある著名な方が、こんなことを言っている(要約)。

「才能のある人は色々なことができる。でも働き出せば、一つのことができていれば良い。つまり才能のある人もない人も、結局一つのできることにたどり着くのだから同じなんです」

「できることを夢にしなさい」

特別なことを言っているわけではないのに、ハッとさせられる言葉だった。

現在の社会は、常にオールラウンドが求められるように思う。オールラウンドでなければ、何もできない人というレッテルさえ貼られかねない。
しかし実際のところ、それは「社会の目」に焦点を当てた時であって、社会からの監視を無視できてしまえば、日々の実務で求められることは決して多くはない。

それが難しいのは、自分自身が「社会の目」の一人になってしまっているからだ。最も厳しく自分を監視する存在は、おそらく自分自身だ。

それに完全に気づけていたわけではないが、現在私は自分にできる職業をしている。
団体運営はまさに、特技の少ない人の天職である。苦手なところをやってくれる人を見つけ、任せる仕事だからだ。

これまで自分よりできる人を見つけては憧れ、その姿に近づこうとしては苦しみ傷ついた、その観察眼がそのまま「良い人材の確保」に使える。

この活動をして、心配していた通り離れた人もいるが、僅かである。それを何よりも怖れる私が「僅か」と認識しているのだから、本当に僅かなのである。
逆に期待もしていなかった、新たな出会いの数と質はこれまでと比べることもできない。

一歩踏み出すことは本当に恐ろしかったが、踏み出してしまえば「なんであの状況を安全だと思っていたのだろう」である。

おそらく更新頻度は多くないが、このようになるべく自分のネガティブなことも出しながら、その時に伝えたいことを書こうと思う。

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