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オリジナルワード


このあいだ書いた探し物をするときのおまじない「にんにく〜」について書いたが、そのあとネット検索したら、なんと元々ヨーロッパのものだと書かれていて驚いた。
無くしたもの、探していて出てこないものは魔女が隠しているとのことで、にんにくの嫌いな魔女がその言葉を聞いて手放してくれるから→探し物が出てくる。ということのようだ。
関西出身の子が教えてくれたので、てっきり西の方のおまじないかと思っていた。

そんなに霊験あらたかなものではないが、うちでの格言もどきと言えば、




歯は何回でも磨いていい



歯。は?
と思われた方もいるかもしれない。そりゃそうじゃん。
これはわたしの祖父の言葉。
こどものとき、寝る直前、歯を磨いて用を済ませ、さあおやすみなさいと挨拶するころに、父がただいまと帰ってきて、ときおり、手にはお団子だの、焼き芋だの、極々たまに、寿司折りやケーキだのがあり、さあ食べるぞ〜というときがある。
ああもう歯を磨いてしまったから今夜は食べられないと泣きそうな顔をしているわたしに、祖父が普通に、もう一回磨けばいいと言い、そうかあ!もう一回磨けばいいのか!と目の前がぱああと明るくなったひとことだった。
それ以来、食いしん坊の我が家ではよく使われる言葉だ。

こんな話をしていたら、なかちゃんがうちの田舎ではこんな言葉がある〜と。



雷が鳴ったら西にあつまれ



うん。
これはなんかわかる気がする。
西側の部屋には窓がなくて、落雷を呼びそうな大きな金属のものも無いんでしょと聞いたら、うーんまあ西には部屋はないんですけどね、いつから誰が言い出したのか知らないけど、もしかしたら遠い昔、違う方向にいてなにか大変なことがあったのかもしれないですよね。だから、雷がひどいときは、なんとなく西にある洗面所に集まるようにしていて、子どもの頃はそれが普通だと思っていたそうな。
大人も子どもも一斉に集まってるところを想像して、なんか可愛くて、ふふとなった。


我が家のひとことも、言い伝えというには新しいし、おまじないのような力はないけれど、いつかその最初のエピソードがわからなくなるくらいに大事にされたら、面白いなあ。

と、歯を磨きながら。





日本列島は明日も狂暑。
そして盂蘭盆会。
この暑さにはご先祖様もびっくりですね。
無理せずゆっくりしましょう。


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