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water


軽く昼食を済ませたあと、散歩に出かけた。

風もなく、歩くのにちょうどよい陽気。いぬも楽しんでいてだんだん早足になり、ときどき小走りに。ちゃんと羽織って来たから、ゴールの駅前に着くころには暑くなってきてた。あったかくなったんだなあ。

広場にいくつかあるテーブル席に座り、水を飲む。

若い時はノドが乾いても水を買うということはあまりなかった。ジュースかお茶だったのに、最近は水がとても美味しく感じる。ミネラルウォーターを買うというと、なんだか特別な感じがしていたひと昔前。そのころはエビアンかボルヴィックくらいしかなくて、ゲージンのモデルさんとかが大きなボトルでゴクゴク飲んでいるオサレなイメージだった。

ジャンクフードも嫌いではなく、揚げ物も大好き。ていねいな暮らし、などぜんぜんできておらず、家ではくたくたのジャージがお友達のわたしで、どうもオサレイメージの水を買うってことが苦手だったし、水なんてつまらない、とノドを潤すにも脂肪退治に良いと言われていた「烏龍茶」なんぞを選んでいた。

だけど今ではぜったいお水。それも常温が一番好き。年をとったせい?



7年前、我が家周辺では給排水に難が出て、近くの小学校に給水車が来た。

急いで買って来た大きなタンクを台車に積んで、列に並んで水を入れてもらう。娘なんぞはお手伝いで一緒に台車を押して、むしろ楽しかったような思い出だと思う。1週間くらいで復帰したけれど、水が出ないこともそうだが、流せないことも大変だった。ジャージャー流しながら、食器を洗う、手を洗う、歯を磨く、そんなことが極普通にできていることが、どれだけ便利で衛生的なことなのかを知った。

連絡くれた人ほぼ全員が、安否確認の後「うちにお風呂入りにおいでよ」と言ってくれたことも忘れない。


取るに足らない、むしろ経験と思い出がひとつ増えたくらいのできごと。だけど、水を飲むときは思い出す。ペットボトルの蓋を開ける時。コップでのひとくちめに。飲み終えるまでのどこかで。心をよぎる。被災した方々を思う。

どうか美味しく水を飲めていますように。




明日は>

西、東日本は暖かい日差しあり。花粉大飛散。要対策。らしいです。ご無理なさらず。

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