物々交換

何かを煮ている間に何かをするのが好きだ。

と以前にも書いたかもしれない。
くつくつと遠くで鍋がひとりごとを言っているのが耳に入ってくるくらいのところで、本を読んだり、こうして由無しゴトを書いてみたりする。
先日は小豆を煮て楽しんで食べた。
ときどき自分で粒あんをこしらえるのは、市販のものは甘過ぎるからで、と書いたところで、祖父が甘いものはちゃんと甘いからいいんだ。と言っていたことを思い出す。だいすきなおはぎを頬張りながら言ってたな。
そうなの甘いからいいんだけどね。
でも自分で煮ると、ちゃんと小豆の味がする甘さに仕上げることができる。
バタと一緒にトーストに乗せたり、バニラのアイスクリームと一緒に食べる。
おいしい。あっという間になくなる。

この春から就職していた甥にお祝いをずっと渡せておらず、また宣言が出る前にと思って出向いた。姪の誕生日も５月だったが、会うのは延期にしていたので、ケーキを買ってプレゼントも一緒に持っていった。
ついでに、つぶあんのおすそわけ分も。
いくつかあるケーキの中から、どれにしよう、先に選んでいいよ、これなにが入っているだろう、あーこれも美味しそう、などと言いながら選ぶ楽しさよ。
娘と姪はコスメやファッションの話をして、盛り上がっている。
わたしと妹はワクチンや健康のこと。
合間にお互いのいぬの身体の心配をして、何かくだらないことを言って笑って、直接会って話すということに時間を費やせていないから、40分くらいだったけど、あっという間で、ああもっとどうでもいい話をたくさんしたいものだと思った。
仕事で帰宅が遅い甥には会えずに、よろしくと伝えて出た。

気持ちよく風に吹かれて、いぬの散歩をしながら帰る。

夜は雨が降る予報だったと思うけど、風だけが吹いている。

明日はまたバスに乗って、スイカで電車に乗って、パソコン開いて。
１週間が始まるなあ。もう完全にサザエさん症候群だ。
そうだ、つぶあんと交換で、あんずジャムをもらったから、明日の朝はそれでトーストを食べよう。

そう思ったら起きるのが楽しみになってきた。

みなさんも無理なさらず。