【40話】開運!占いライバー撲滅運動 (前編)
ライブ配信アプリをふらついていると占いをやっているライバーに出くわす。
占いをバカバカしいと思っている男性を論破する一言がある。
「逆に、あなたのその趣味、何の役に立つ?」である。
例えば釣り好きの男性には「釣った魚を換金しても赤字じゃね?」
バイク好きの男性には「そんなうるさい音出してたら迷惑じゃん、移動するなら車の方が安全じゃね?」
ゲーム好きの男性には「そのゲームってお金になるの?」
である。
占いを本業にしてしているライバーは別だが、副業、趣味程度でやっているライバーからしたら、「お前の趣味は金になるか?黒字か?」と思われても仕方がない。
【結論】
占いを馬鹿にしてはいけない、信じる者は救われる。
【はじめに】
占いは時に人を救う。信じる者は救われる。なぜなら、占いは『自己決定における責任の放棄』だからだ。物事を自分で決められない優柔不断な人間は占いに決めてもらえばいい。是非を問わずそこには問題解決があり、報酬が生まれる。
ここでは「占いを信じる者はバカだけど幸せになれる」と啓発し
その理由を理屈っぽく記す。
【何かを信じるということ】
まず、大前提として人間の脳には信仰心というものが遺伝的に備わっている。どんなに無宗教でも自分の身近で親しい人が死んだ時、ゴミ箱に捨てる者はいない。何らかの形で埋葬し、祈る。
これは人間が進化の過程で獲得した不安を解消する手段の一つであると考えられている。人知が及ばないことに対して人々は祈ることで精神を安定させ、子孫を繁栄させてきた。そして集団を作り意思を統一することで自分の属するコミュニティを侵略するあらゆるものから守ってきた。
【男女差】
占いは宗教の一種とも言える。その信仰心には男女差があり、占いを信じるのは女性が多い。一方で男性は占いというよりも、験(げん)を担ぐ傾向にある。占いと験担ぎは一見違うようにも思いがちだが、根底にあるモノは同じだ。それは信仰心である。
古来より、男性は狩猟や外部の脅威に対処する役割を担い、獲物や外敵と闘う本能を発達させた。一方、女性は家庭を守り、子育てや食材の採集を通じて共感力や注意力を発展させ、家庭の調和を保つ役割を果たすように進化してきた。
女性は本来、保守的で環境の変化を嫌い安定を望む。そのため、天変地異から家族や身を守るための情報を収集し、自分の身の回りの悪は風水や、星の位置に起因すると考え安心感を得る。
一方で、男性は狩猟、戦争の成功体験、失敗体験の原因をその時の何かしらの条件に固執し、験(げん)を担ぐ。また、直接命に関わる仕事をするためその代償として生贄や、お供物を捧げる(ギブ&テイクする)ことで安心感を得る。
そう考えると、本来男女の信仰心は分かり合えない前提であるのだが、男女の関係を良好に保つためには女性は男性の身の安全を願い、そして祈り、男性はそれに費やしている女性の労力を労ってあげなくてはならない。
【運がいい、悪いとは?】
運の良し悪しはどのように決まるのだろうか?そもそも運とはなんだろうか?ChatGPTに「運て何?」と聞いてみると以下のように返ってきた。
運、つまり「運命」や「幸運」は、その人の人生における出来事やその連鎖を指します。いわゆる「運が良い」とか「運が悪い」と言われるのは、予測できない好機や悪い出来事がその人の生活に影響を与えることを意味します。
ここで重要なキーワードは「連鎖」「予測できない」この2つである。
自分の身の回りに良いこと、悪いことが連続して起こった場合、それは印象に残りやすい。ここでいう、連続と連鎖は意味が違う。連続はたまたま同時期に起こっただけであるのに対し、連鎖はそれぞれが何かに起因して過去に起こったことと、これから起こることを意味している。
人は連続して起こった不運を連鎖と解釈し、原因を追求したくなる。そうしないと精神が安定せず、将来的に同じことが起これば子孫を繁栄させるという本来の目的を達成することができないからだ。幸運についても同じだ。自分にとって都合のいいことが続けば何らかの理由があり、それがわかれば幸運が続く。
【運がいい人、悪い人】
自己啓発系の論者で「運がいい人の特徴」的なマインドセットをよく目にするが、よくよく考えてみると、話がすり替えられていることに気づく。つまり、運がいいのではなく、チャンスを掴む能力があるかないかである。
ここでの、運がいい人とは時の流れと共に身の回りにチャンスが回ってきたらそれを掴む能力があったり、そもそもその土俵に立っているかということが重要である。
例えるならば、天体観測しない者は新しい星を見つけることはできない。遠くが見える望遠鏡を持っていない者は遠くの星は見えない。ただこれだけのことである。
長財布だとか、数珠、腕時計は関係ない。目的を持って行動するかしないかである。
【運の良し悪しは目的次第】
1日に何回も鳥のフンが頭に落ちてきたとしよう。これは誰しも運が悪いと思うだろうが、以前テレビ番組で鳥のフンを頭に受ける競争をしているのを見た。この人達の立場では鳥のフンを頭に受けるのは幸運だ。結局、運の良し悪しは受け手の目的次第で変わるのだ。
ここで言う運の悪い人とはチャンスを掴む能力がない人のことだ。つまり無知であるということだ。
失敗したことを不運で片付ける人は失敗(負け)の三原則である情報収集不足、慢心、思い込みを理解できていない。頭上に鳥がとまるような電線、橋桁がないか、地面に糞の跡がないか確認する情報収集。滅多に起こることがない事象に対して頭上の注意を怠った慢心。建物の中ならば鳥などいないだろうという思い込み。
このように考えると、運がいい人は「行動した人」であって、誕生日や手のシワなど、その人のステータスに影響しないことがわかる。
【若くして命を落とすことは不運なのか?】
若くして病気、事故などで運悪く命を落としてしまう人がいる一方で、自殺した人が中途半端な自殺方法で後遺症を残して生き延びてしまったらどうか?結局、必ず死ねる方法の情報収集不足による無知が不運を呼び寄せているのではなかろうか。
では、横浜駅周辺を歩いていて上から飛び降り自殺者が落ちてきて巻き込まれて死んでしまった人の運命は占いではどう評価されるのだろうか?占い師に聞いたらどう答えるだろうか?結局、無知だったのだろうか?頭上を注意して歩いていれば避けられたのか?隣を歩いていた友人は運が良かったのだろうか?賢かったのだろうか?
この運の良し悪しの原因を追求すること自体おかしいと思うのがまともな人間の考え方である。
長くなったので後編へ続く。
次回の小見出し
【占いは自分の決定による責任から逃れるための精神安定剤でしかない】
1. 科学的根拠の欠如
2. バーナム効果と心理的トリック
3. 社会的影響と責任の転嫁
【知らぬが仏】
【バタフライ効果】
【次回以降の内容キーワードのメモ】
・高学歴・高収入・高身長(3K)のための結婚女性の選び方
・ビックマム(One Piece)に魂を売ったライバーM君
・ママライバーの賛否。子供放ったらかし配信を見て
・SNSアルゴリズムによる思想の分断
・アヘン戦争とSNS依存症
・ライブ配信アプリをやっていて感じるマイノリティー(社会的少数者)
・応援する人の心理「伸び代が見えるから応援する」
・あなたは有料?無料コンテンツ?価格設定の難しさ
・信用スコア、SNSのアルゴリズム。
・アイデアはいくらでもある、、、
・インスタにイケメン加工あげてみた
・『超高音ボーカル』て、、、コイツ「イタイ奴」やなと思われてる?
・著作権ガン無視のライバー達(DJ配信て、原曲流してるだけやん)