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【閑話休題】World Childless Week 2021 in Japan 開催中

「World Childless Week」という団体があります。
英国のステファニー・ジョイ・フィリプスさんという女性が2017年に立ち上げました。
その団体が、毎年9月の中旬の週に、連続してイベントを開催しています。

今年の期間は2021年9月13日~19日。
一般社団法人WINK(Wellbeing Institute for No Kids)では、本家と連動し、日本版としてオンライントークイベントを開催しています。

スピーカーとしてお招きしたのは、「子どものいない人」に対する何らかの取り組みをしている団体の代表の方。(詳細は後段に記載)

6日間実施し、あとは最終日を残すのみ。

ここまで話して気づいたのは、予想以上に「子どものいない当事者が集まって活動する」ことに批判的な人が多いことです。

たとえば、不妊治療の当事者の支援をしている永森さんは、「傷の舐め合いをしている」と批判をされたことがあったそうです。

確かにそう見えるとのもわからなくもありません。
もし、単に自分のことを可哀そうがり、それに終始していたとしたら、そう非難されても仕方がないと私は思います。

一時的に傷をいやすことは、そのあと前を向いて進むエネルギーを得るためには必要なステップです。その時に当事者同士は強い支援者となりえるのは間違いないでしょう。

痛みを知る人が、次は自分と近しい痛みを抱いた人を支援する。
そんなふうに善意と支援を順送りすることは、世の中で必要なことだと思うのです。
助けたい気持ちが生み出すパワーが伝播していく世界って素晴らしいなあと。
まさにそんな世界が、World Childless Weekで生まれています。

ただ、そのことにお互いが依存状態になってしまうことは気を付けないといけませんが。
西島秀俊さんも言ってます。
「誰かを助けたいと思っていい。でも成果を求めてはだめですよ」
(「おかえりモネ」)

<各日のテーマ・スピーカー>
●9/13(月) 子どものいない将来不安に対処する ~WINK設立ストーリー
(一社)代表理事:朝生容子、理事:辻本由香、山下マリ

●9/14(火) メディアを活用した発信活動から見えたもの
UMUファウンダー:西部沙緒里
FLOW Japan代表:ボレンズ真由美
(聞き手:朝生容子)

●9/15(水) 不妊に向き合う
Molive代表:永森咲希(聞き手:朝生容子)

●9/16(木) 当事者相互サポートの意味 
NPO法人Fine代表:松本亜樹子(聞き手:朝生容子)

●9/17(金) 海外事情、日本事情
ボレンズ真由美(星)、チャップマンかなこ(豪)、グロース暢子(独)(聞き手:朝生容子)

●9/18(土) 病気で妊孕性を失うこと
認定NPO法人オレンジティ 副理事長:矢後綾子(聞き手:朝生容子)

●9/19(日) 子どものいない生きづらさ、働きづらさを乗り越えて
朝日新聞記者:高橋美佐子
(一社)WINK代表理事:朝生容子

日本でどんな団体がどんな活動をしているのか、当事者の人にトータルで知っていただきたいと思いから、お願いしました。残念ながら都合が合わずにお迎えできない方もいましたが、かなりカバーできたのではないかと自負しています。

また、できればそれぞれの団体が連携していく機会になったらよいなあという思いもありました。実際に、スピーカーのメッセンジャーグループ内でそんな動きも生まれています。これからが楽しみです!

なお、参加される場合、2つの方法があります。
(1)スピーカーに質問したい方、必ず視聴したい方
Zoomから参加いただきます。
Peatixより参加希望の回のチケットを入手してください。
Zoomのアドレスを返信メールでお知らせします。

(2)視聴のみ
WINKのFacebookページから「FacebookLive」で当日配信しています。
これまでのアーカイブ動画もあります。


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