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異次元への入口

それは、何気ない日常の中にあった。
不思議な部屋のこと。

小さな小さな扉があった。

扉を開けて中を覗いても、
特に変わってる様子も無く。

その扉には何か書いてあった。
私は、興味本位で、扉に書いてある通りにした。
徐に扉を開けて、
主人が大切にしていた
ものをそこにそっと入れた。

しばらくすると、中から
ブーン、ブーンと低い音が聞こえてくる。
苦しそうな呻き声にも聞こえる。

何分ほど経ったのだろうか。
音が止み
恐る恐る扉を開けて、中を覗く
さっき入れたばかりのものを取り出して
数を数えてみる。
二つ入れた筈なのに、一つしか無い

なぜだ?
どこにいったのだ?

わたしは、もう一度、扉の中を探す。
何度も何度も
取り出したものも何度も確認をする
でも、どこにも無いのだ
...,

何度も試してみた。
ちゃんと戻ってくる時もある。
が、しかし、確実に姿を消してしまうのだ。
それは一度や二度の事では無い。
気づくと無くなっているのである。
神の気まぐれか?

わたしは、一つにだけになったソレをみて
途方に暮れる。
どうするのだ?
いつか、また、扉を開けた時に
戻ってきてくれる事を願って。。
ひとつになったソレをそっと仕舞う。

その扉は今もそこに存在している。
ぽっかり口を開けて


。。。。。
ナゼカナクナル、シュジンノ クツシタ
カンソウキ ニ イレタダケナノニ
サガシテモ サガシテモ
ミツカラナイ
ブラックホール ノナカニ 
ハイッテ デラレナイ
カタホウノ クツシタ 
カナシイ カナシイ

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