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お客様はすぐに飽きる-限界効用逓減-

1.すでに流行っているお店がクリスマスのイベントをやる理由

僕は今「北海道男爵ハンドカットフライズ」(簡単いえばフライドポテト)を店舗やキッチンカー、オンラインで販売する仕事をしている。

すると、毎回ふと思うのだ。
きっとあなたもこう思うだろう。

なぜわざわざ、季節のイベントを盛大に流行っているお店ははやるのか。
・パッケージをクリスマス仕様にする。
・店内を「赤と緑と白」に染めて、ジングルベルの曲を流す。
・店員まで、赤鼻になったり、角が生えたりする。
・クリスマス用の新メニューを考案する。

それには経費も手間も相当かかる。

そのお店にはしっかりお客さまが付いているのに。
(リピーターがたくさんいるのに)

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リピーターの増やし方はこちら

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答えは簡単だ。

お客様は飽きっぽいから

いくら常連の客様といえど、
何も変わり映えがしなければ、足が遠のいてしまう。

あなたの彼女だって、いつも同じデート、いつも同じプレゼント、いつも同じプレイでは飽きられて他の男に浮気をされてしまうだろう。

そこで、
誕生日にはプレゼントを、
バレンタインにはお菓子を、
ハロウィンには仮装を、
冬至にはカボチャを、
クリスマスにはサンタを、

という具合だ。
飽きられないというより、

「満足をさせる」

ような策を講じていくことが大切なのだ。

これはカップルに限ったことではない。

今のモノで溢れた時代、
お客様は「モノ」を求めているのではない、
「体験」を求めているのだ。

言い換えれば、お客様は
「満足感、高揚感、特別感」
を求めているのだ。

「モノ」それ自体が欲しいわけではない。
そこから得られる「体験」が欲しいのだ。

だから、
お店はお客様とりわけリピーター様を飽きさせないために、
クリスマスのイベントを仕掛けるのだ。

では、実際にお客様はどのように「飽き」が来るのかを考えていこう。

2.限界効用逓減の法則

それがこの法則だ。

「限界効用逓減の法則」

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縦軸を満足度とした時、横軸が消費量である。

僕の店で考えると、
1回目で食べたポテトの感動はものすごく大きい
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※初回の感動値を爆上げする施策も大切だ。
来店前からワクワクされる施策だ。
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しかし、
2回目に食べたポテトにも満足はするものの、1回目ほどの感動はないのだ。
という具合に、
だんだんと感動値が小さくなっていって、
やがてマンネリ化が起きる。

これが
「限界効用逓減の法則」である。

最終的には、ポテトの満足度は頭打ちになるのだ。

3.お客様を飽きさせない施策

だからこそ、
さまざまな場面でお客様を飽きさせないような施策
を講じていかなくてはならないのだ。

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・季節ごとにフレーバーを変える。
・退店直前に、ちょっとしたプレゼント。
・誕生日には無料提供をする。
・季節ごとに代わる店内雰囲気。
・イベント事に企画を考える。
といった具合だ。

特に人間は、

「自分の予想を上回った体験をするとドーパミンが放出され、興奮する」

このドーパミンには中毒性があるので、また欲しくなるのだ。
そうして、さらにお客様のエンゲージメント(愛着)を高めていくである。

確かに、このようなことを考えるのは面倒なことであるし、経費もかかる。

しかし、覚えておいてほしい。
「新規獲得コスト」は「リピート獲得コスト」の5倍もかかるという事を。

新規客の集客には莫大なコストと時間がかかる。
ほとんどのお店はここにしか注力できてない。

だから未だに
ホットペッパーに40万ものお金を貢ぐことを厭わない。

その40万円を今来てくれたお客様を喜ばせるために使おう。

アイディアはそこらじゅうに眠っている。

そういう視点でお店を見てみよう。利用してみよう。

良いものがあったら

TTP徹底的にパクれば良い

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ASOMBROSO北海道
Seisuke

【Instagram】
@seisuke.saito
@asombroso.catering

【キッチンカー開業の手引き】
https://note.com/asombroso/n/nd325f76ccf71

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