マガジンのカバー画像

浅生鴨の短編Z

月に二本の短編を掲載します。一篇ずつでも購入できますが、マガジンをご購読いただくと、ほんの少し割引になります。あとコメントは励みになります。誤字脱字の指摘も喜んで!(あまり喜ばな…
僕は締切りがないとぜんぜん書かないので、短篇集の担当編集者から「noteで連載しろ!」と強制されて…
¥640 / 月 初月無料
運営しているクリエイター

2022年3月の記事一覧

もう怖くない

illustrated by スミタ2022 @good_god_gold  何を感じとったのか、彩は深夜にふと目を覚まし…

100
浅生鴨
2年前
32

優先順位

illustrated by スミタ2022 @good_god_gold  役員会議室の中は異様な熱気に包まれていた。役…

100
浅生鴨
2年前
31

初めての接待

 仲居に案内された可児が奥の座敷へ上がると、部屋の隅で二人の男が座って深々と頭を下げてい…

100
浅生鴨
2年前
40

強烈な仕返し

illustrated by スミタ2022 @good_god_gold  こじれるだろうと思っていた別れ話は意外に呆気…

100
浅生鴨
2年前
47

楽器の王様

illustrated by スミタ2022 @good_god_gold  大晦日から新年にかけてはだいたい晴れる日が多…

100
浅生鴨
2年前
36

向いていなかった

illustrated by スミタ2022 @good_god_gold  王様の心の奥底には錆色のどんよりとした霧が漂…

100
浅生鴨
2年前
50

広がった噂

illustrated by スミタ2022 @good_god_gold  いったいどこで誰に話を吹き込まれてきたのか、今月に入ってからというもの、伊福社長は環境問題についてやたらと口にするようになった。 「なあ、三葉くん」  社長室の扉が開いて伊福が顔だけを覗かせた。妙に嬉しそうだ。 「はい」総務課長の三葉里桜は机に向かったまま静かに顔を伊福に向けた。 「敷地内に野鳥を保護する空間を設けようと思っているのだが、どうだろう?」  もう長い付き合いだ。伊福の「どうだろう」は

¥100

切り方

 例によって例のごとく、お爺さんは山へ、お婆さんは川へと向かった。たまには仕事を逆にすれ…

100
浅生鴨
2年前
48

マルコ

illustrated by スミタ2022 @good_god_gold  ぐらりとベッドが歪んだ気がして、モロコはそれ…

100
浅生鴨
2年前
40