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浅生鴨の短編Z

月に二本の短編を掲載します。一篇ずつでも購入できますが、マガジンをご購読いただくと、ほんの少し割引になります。あとコメントは励みになります。誤字脱字の指摘も喜んで!(あまり喜ばな…
僕は締切りがないとぜんぜん書かないので、短篇集の担当編集者から「noteで連載しろ!」と強制されて…
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2022年2月の記事一覧

朝食

illustrated by スミタ2022 @good_god_gold  朝食のテーブルについて、甲斐寺は一度締めたネ…

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浅生鴨
2年前
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獲得した力

illustrated by スミタ2022 @good_god_gold  子供のころからずっと続いているヒーローへの憧…

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浅生鴨
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重大発表

illustrated by スミタ2022 @good_god_gold  本社の社員が大会議室に集められたのは昼休みの…

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浅生鴨
2年前
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サラダつきのランチ

illustrated by スミタ2022 @good_god_gold  もう夕方近いのに店内はそれなりに混んでいた。…

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浅生鴨
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illustrated by スミタ2022 @good_god_gold  三十分早く家を出ただけなのに、ホームの混み具…

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浅生鴨
2年前
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ヨークシャーテリアじゃない

illustrated by スミタ2022 @good_god_gold  遠くの空からゆっくりと夜が近づいていた。夜は…

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浅生鴨
2年前
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代理人

 illustrated by スミタ2022 @good_god_gold しばらく問診票を見つめてから丸古医師は顔を上げた。よれよれの白衣はところどころに染みがついている。 「おならが止まらない?」 「はい」飯尾は疲れ切った顔で答えた。ぷぷっ。おならといえども、あまりにも回数が多ければ、さすがに疲れが溜まってくるし、何よりも周囲に対する気遣いで、もうヘトヘトなのだ。 「それは、いつからです?」  ぷう。また出た。腹の中は空っぽなのに、それでもおならは出続ける。 「昨日の

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世界のおとぎ話 「とてつもない物語」

illustrated by スミタ2022 @good_god_gold  その日は、朝早くからブランドン波止場の突堤で…

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浅生鴨
2年前
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今夜、うちは

illustrated by スミタ2022 @good_god_gold  デスクを仕切る低いパーティションの向こうから…

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浅生鴨
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