備長炭、どこで買うか問題
備長炭はいったいどこで買えばいいのか?
そもそも、どこに行ったら買えるのか?
ここのところ、外国から訪問された方から立て続けに聞かれた質問があります。
これは外国の方のみならず、日本の方でも抱えてる共通の疑問かもしれない。
とくに「これから備長炭をはじめる方にとっては最初にぶつかる壁なのかもしれない」、と思いここにまとめてみることにしました。
ただしこの疑問はよくよく考えると、少なくとも2つに分解して考える必要があります。
まずは購入先としての選択肢がどれだけあるのかという「選択肢の問題」。
つぎは選択肢の中からどこを選択すれば良いのかという「選択の問題」です。
ぜひ今回の記事を読んで、ご自身に合った購入先を判断する材料にしていただければと思います。
※備長炭を購入希望の方にもいろんなタイプがあると思いますので、今回は「日本国内の方で、継続契約を希望」される方に向けて書いています。
Q1.どこで買えるのか?
まず、備長炭はどこで買えるのか(選択肢の問題)。
これについては流通経路にそってまとめるのが良いと思います。
購入先のカテゴリを作るとしたら、
①製炭者
②産地問屋
③販地問屋
④燃料小売店など
図にするとこんな感じです↓
なるほど!生産に近いところで買った方が、
「安く買えそう」
「顔が見えて安心」
「できたら産直で!」
って思った方、早まってはいけません。
とくに「継続購入」をご希望の場合、話はそんなに単純じゃありません。
毎日使う必需品だからこそ、各購入先のメリット、デメリットをちゃんと検討する必要があるからです。
ではどの選択肢が良いのか、「選択の問題」についてまとめてみます。
Q2.どこで買ったらいいのか?
では、備長炭はいったいどこから買ったらいいのでしょうか(選択の問題)?
【結論】
それは、購入先それぞれのメリット・デメリットを知って、ご自身の営業スタイルに合った購入先(契約先)を決めるしかないと思います。
お店ごとに営業のスタイルがまったく違うからです。
メリット・デメリットを、先ほどの表に追加してまとめるとこんな感じです↓
参考になるかわかりませんが、営業スタイルごとの購入パターンも書いておきます。
(パターンA)現場と経営をワンオペスタイル
→確実に③か④での購入をオススメします。炭に注力している時間はないはずです。
(パターンB)社員が多い分業スタイル
→このパターンは①か③で、炭の品質にこだわるのもありかもしれません。
(パターンC)産地を絞った産直スタイル
→このパターンは産直を謳う必要があるので、①か②で購入せざるを得ません。
以上。
せっかく備長炭を買っていただくなら失敗していただきたくないと思いつつも、
長い目で見れば仕入の失敗も必要な経験ではないかとじつは思っています。
Writer:
ホンダタロウ/炭火研究家 @HIROBIN
ふだんは備長木炭の生産→流通→消費のうち、
「流通」を担っています。
世界の伝統文化、アート、JAZZが好きです。
Instagram:@hirobin___taro.honda___
twitter:@sumibinogakkou