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河川水位を監視せよ!ゲーム(あそび方)

河川の洪水災害に対して、現地を見に行くのは危険です。

今回ご紹介するのは、インターネットで河川の水位を監視して対策することをあそび化したゲームです!

用意するもの

・投影用の機材(プロジェクター、スクリーンなどの一式)

・動画を再生する機材(パソコンなど)

・説明や実施用のデータ(地域ごとの河川水位カメラの説明資料、河川水位動画のショートバージョン、ロングバージョン)

動画は下記よりダウンロードいただけます!

河川水位動画ショートバージョン 河川水位動画ロングバージョン

図1

河川の水位監視とは

川は大きさによって国・県・市が担当し、リアルタイムで水位を観測、公表しています。たとえば、上の絵は福岡県北九州市の防災情報ページです。

そして下の絵は、実際の水位情報です。

図1

子どもたちには「自分の街を流れる川の水位はインターネットで確認できるでしょうか?」という問いから始めると良いと思います。

水位の基準と説明の仕方

大きな川では、必ず水位の基準があります。ゲームを始める前に、どの水位になったら避難すべきかを説明します。

市町村によって基準は異なりますが、福岡県北九州市では「避難判断水位」が避難勧告の基準になっています。

実際に目視できるように、川の護岸に色が塗られているところもあります。川の近くの街に住んでいる方は必ず確認しておきましょう!

あそび方

①河川水位をシミュレーションした動画(河川水位動画ショートバージョン)を子どもたちに見せます。1分間ほどで、だんだんと水位が上がっていく様子の動画です。

どの水位になったら、避難するかを決めておきます。

②ゲーム本番では、1時間ぐらいかけて徐々に水位が上がっていく動画(河川水位動画ロングバージョン)を再生します。

③「誰かがちょこちょこ気にしながら、水位を監視しといてね。避難開始する水位に達するまでに、みんなで〜〜に避難しよう!」と声をかけてから、ロングバージョンの河川水位動画を再生し、平行してほかの遊びを進めていきます。

④避難の基準の水位になる前に、決めておいた避難場所にみんなで避難できたらゲームクリアです!大事なのは避難するスピードではなく、基準に達するまでにみんなが避難を完了しておくことだと伝えておきましょう。

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図1

指導時のポイント

・進行する指導者は、途中で水位のことを一切教えないようにしましょう。

・基準の水位になったら、どのように行動するかは必ずあらかじめ決めておきましょう。

(例:ステージの上に上がる/この線より向こう側に集まる/この部屋から出る など)

・ほかの遊びと並行して実施することが大切です。なぜなら、実際の河川水位も、気付けば上がってきていたり、ずっと見ていられるわけではないからです。

ほかのゲームを楽しみながらも、頭の片隅に水位のことがある状態が理想です。実際の現場では「もうギリギリになってる!」「基準の水位を超えた!!」など、おのずと気付いた人がみんなに教えてあげて避難の場所に移動していました。

ゲームの位置づけ

自分の街の川と共存・共生して暮らしていくためには、川の仕組みや監視の仕方をぜひ覚えておきたいですね。

あそびを通じて関心を持ってもらえれば、自分たちの身を守ることに着実につながっていくと思います。

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