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【防災学習】災害ダーツ (あそび方)

今回ご紹介するのは、シンプルなダーツのゲームです。

的の当たりやすさと災害の起こる確率を表現しています。「避難情報ダーツ」と「災害ダーツの旅」の2種類があります!

用意するもの

・ダーツ数本

・的①:避難情報ダーツ

・的②:災害ダーツの旅

避難情報ダーツ

下図のように同心円状のダーツです。

段階的に発令される避難情報を示しています。

中央の小さな的が「避難準備・高齢者等避難開始」、次に「避難勧告」、一番大きな的が「避難指示(緊急)」です。

小さな的ほど当たりにくいですよね。

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災害ダーツの旅

街の規模や区分けに応じて、○○市内、○○区内、○○まち付近など、的の大きさを変えて点数を分けます。

自分のまちを狙って投げても、なかなか当たりません。でも、どこかしらには当たるのでは?

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避難情報と災害の確率について

早めの避難情報ほど、空振り(災害は的中しない)しやすくなってしまいます。

逆に、ギリギリに発令される情報ほど、すでに災害が起きてしまっていたりと、災害が的中する確率は高くなります。

ダーツを投げてみることで、そうした確率を体感できるゲームです。

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豪雨は「馬の背を分ける」

所ジョージさんのテレビ番組の人気企画「ダーツの旅」を参考に、災害版としてつくりました。

豪雨は「馬の背を分ける」と言われます。少し場所が違えば、そこでは雨が降っていないということです。

ダーツの行き先が不確定なように、どの場所に豪雨が降っても不思議ではありません。

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指導時のポイント

子ども達には、理屈抜きにして、まずはどんどん投げてもらっています。

なかなか刺さらなかったり、ダーツの投げ方に慣れるまで自由に遊びましょう。自分で投げたダーツは自分で抜いて、次の人に渡すようにしましょう。

慣れてきたら、チーム対抗戦にすると盛り上がります。

ゲームを終えた後に、どうしてこういう的になっているのかを説明します。

狙ってもなかなか思うようにいかないことや、どこかにはダーツが当たっていることなど、自分の予想通りにならないと知っておくことは災害に対する心構えとして大切です。

地震においても、海溝型の地震のように明確なものを除き、どこで起きるか分からないため、ダーツを地震に置き換えても良いです!

ゲームの位置づけ

シンプルなゲームでたのしみながらも、意味していることを説明するようにしています。話だけ聞くより、こうした体感と合わせて学べば、より深く実感できると思います。

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