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【防災学習】1階の人形を大雨災害から助けてあげよう (あそび方)

大雨災害のとき、2階に垂直避難をしておけば助かる命もあります。

足の悪い人など、思いやりの声かけで助けることができます。幼い子どもも、人形をかわいがったりお世話をする、思いやりの本能を持っています。

そうした思いやりに問いかける、おままごと的なあそびです。

用意するもの

シルバニアファミリーや、リカちゃん人形ハウスのような家の様子が断面で見えるおもちゃを用意します。

1階に、人形や動物をセットします。1階部分には、青色のビニール袋を敷いておきます。

あそび方

①空気が抜けないように空気入れにビニール袋をテープで固定した状態で、青色のビニール袋に、空気入れでどんどんと空気を入れていきます。

ビニール袋が膨らんでいく=大雨で浸水し水位が深くなっていくことを表現しています。

②「どうやったら、この子が助かるかな?」と子どもに問いかけて、2階への避難を手助けしてもらいます。

図1

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指導時のポイント

人形を「2階へ移動(避難)させる」という結果よりも、そうする「動機」が大切です。

あそびの体験を通して「ご近所のあの人、大丈夫かなぁ?」「声をかけてあげよう」とみんなが少しずつ思うことで、助かる命があると思います。

空気を膨らます作業を子どもに一緒にやってもらうのも、興味をもってもらえます。青い袋に空気が上手く入るようにつくりましょう。

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垂直避難について

土砂災害や浸水災害において、上に避難することは効果的です。

危険な場所では、早めに横方向への避難するのが大切ですが、逃げ遅れたときや思いがけない災害のときには、緊急的に上に逃げることで守れる命があります。

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ゲームの位置付け

誰しもが持っている思いやりの気持ちを育む遊びです。

元気な子は、水(青い袋)で人形や家具が流されていく様子を楽しんだりもしますが(笑)

興味を持って楽しんでもらうことから、思いやりの気持ちを育むゲームです。

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