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台風ボウリング(あそび方)

今回紹介する「あそぼうさいゲーム」は、台風のメカニズムを学べる「台風ボウリング」です!


ボウリングの球を台風に見立ててあそぶことで、九州の地形の特徴や、台風がどんな風に私たちの街にやってくるのか?台風の大きさやスピードによる違い、西から東への台風の曲がり方などを体感できます。

私たちは北九州仕様で展開していますが、お住まいの地域に合わせてあそび方を工夫できると思います。

用意するもの

・九州の地図(ダンボール等で作成)

・緩衝材等(九州山脈の起伏を表現)

・ボウリングのピン(重りを入れたペットボトル等で街を表現)

・大きさの違う2種類のボール(小:サッカーボール、大:バランスボールなど)

・ベニヤ板(上空の風を表現)

図1

あそぶ前の準備

・九州の地図上、熊本県のあたりに「九州山脈」を置きます

・北九州の位置にボウリングのピンを置きます

あそび方・説明の仕方

①九州の地図の説明をして、北九州の位置を一緒に確認します。「コレは何の形だろう?」「みんなの住んでる場所はどこかわかる?」など問いかけながら考えてもらいます。

②起伏のある部分が九州山脈であることを説明します。「九州の真ん中、熊本県のあたりには、南北に九州山脈という大きい山があるよ」など一緒に見ながら伝えます。

③台風は南の海の上で生まれて、そこから九州にやってくることを説明します。「台風は南の海の上で生まれるよ。今日はこのボールが台風だよ!」とボールを登場させます。

④はじめに、小さいボールでボウリング体験をします。起伏のある九州山脈の上を通るときに、ボールの勢いが落ちることを体験してもらいます。「台風ボールは山の上を通るとき、勢いが弱まるよね。台風は山の上を通ると、こんな風に勢いが弱められるんだよ。」など子どもたちの年齢に応じて、伝えます。

⑤西からの風を表現したベニヤ板を登場させます。「日本の空では、西から東に風が吹いているんだよ。」などと編成風について説明します。

⑥ベニヤ板を使って、カーブボウリング体験をします。「台風が西からの風に吹かれると、カーブするよ。左から右に曲がるね。こうやって曲がるときは、北九州に台風ボールが当たりやすくなるね。」などとボールが曲がることを体感してもらっているときに随時説明します。

⑦最後は大きなボールで、ボウリング体験をします。「大きな台風が来たら、山(熊本山脈)も軽々乗り越えていっちゃうね。大きいと当たりやすいし、パワーがすごいね。」など大きな台風のパワーを伝えます。

図1

ボウリングのピンにも意味が!

ボウリングのピンで、実際に街中にあるものを表現しながら学ぶこともできます。自転車や看板など飛びやすいものは軽く、電信柱など重いものは重く作ると、よりリアリティを持たせられます。

たとえば、自転車、植木鉢などのピンが倒れたら「台風の前に家の中に避難させておこう!」と伝えたり、プレハブ小屋、大きな家の屋根のピンが倒れたら「普段ならビクともしないものでも台風の風で飛んでいくことや壊れることがあるよ」と伝えたりします。

ゲームの位置付けとワンポイントアドバイス

山脈やベニヤ板を用意するのは大変だと思います。別の障害物を置いてボールをカーブさせ、ピンを狙ってあそんでも学べます。

台風襲来の直前に「台風ボウリング」を実施したとき、子どもたちは「お家の人に伝える」「植木鉢を片付ける」などと言っていて、ゲームを通じて台風への備えも学んでもらうことができました。

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