見出し画像

11月28日のブックトーク・レポート

今回のプログラムのテーマ「木の実で遊ぼう!」今回お招きした講師は田辺久実さん。テーマにぴったりの絵本をたくさん持ってきてくださいました。
さてさて、どんなお話かな。

田辺さん持参の大きな松ぼっくりに、歓声が上がります。
大きく開いた松ぼっくりときゅっとしまった松ぼっくり。
絵本そのままに、松ぼっくり実験も始まります。


さて、お次に登場は、干ししいたけのおじいさんとおばあさん。
シワシワ干し椎茸が水に浸かってツヤツヤに若返って、仲間を救出っていうお話ですが、シワシワではなくなるけれど、すぐにフニャフニャになって、力を無くしたりするところは妙にリアル。

お話の前に、子ども達は、順番に干し椎茸を触ったり匂いを嗅いぎます。「いい匂い」という子がいたり、「くさーい」っていう子がいたり。干し椎茸を水に戻して出汁を取る、そんなお料理会もしてみたくなりました。

ちなみに、今回の干し椎茸は「大袋特売」の不揃いしいたけをベランダで干したもの。乾燥した晴れの続くこの季節、干しきのこが上手にできます。どれも滋味深い味です。

英語の本を、英語と日本語で順番に読んでくれました。
いろんな動物が美味しそうなどんぐりを食べにやってきますが、どんぐりから「今食べないで、後になったらもっと美味しくなるから」と言われます。食べられなかったどんぐりは・・・⁉︎

ところで、「どんぐりってエイコーンって言うんですねー。
木の実って英語でコーンがつくことが多いのかな〜?」
なあんて、帰りがけに、ワタクシ、田辺さんに恥ずかしい質問を(//∇//)
(頭の中では「ファーコーン」とか「パインコーン」とか思い浮かべつつ)
田辺さんのブログにはこんな説明が。
*******
エイコーン、パインコーンの
コーンの音は似ていますが
スペルも違いますし、意味も違います。

どんぐりAcornの コーンは、
とうもろこしのcornコーンと一緒。

松ぼっくりのconeコーンは
円錐形(三角コーン)のconeコーンなります。


Rが入ってるか?
巻き舌で言うか?
巻き舌で言わないか?
ネイティブには違いがはっきり分かりますが、
日本人には同じ音に聞こえる厄介物です。


cornの語源を調べますと
大変興味深い話が沢山出てきます・・・
********

浮かんだ疑問、言ってみるものですネ。
お勉強になりました。
はるか記憶の彼方、英単語は関連付けながら語彙を増やせ
と言われたことまで思い出しました。

脱線ついでに・・・
聞くは一時の恥、聞かぬは一生の恥
聞かぬは一生の意地。。。byTBS安住アナ
これには笑いましたあ。

子ども達は、ジリジリと前に身を乗り出していきます。
絵本の世界を堪能しています。
腕をピンと伸ばして膝に当て、前のめりの体を支えています。

ここで、ふうっと体と心が緩む手遊び「どんぐりころちゃん」
大きい子も小さい子も、腰を上げ、手を挙げ、歌い出します。

葉っぱで隠れた動物を探すこの絵本。1人が「見つけたあ!」と声をあげるとそれを皮切りに小さい子も一生懸命目を凝らしてどんどん前に。楽しそう!

クライマックスはなんと「モチモチの木」。半世紀前に生まれた不朽の名作。斉藤隆介さんと滝平二郎さんの作品。お話と絵、お二人が揃ってこその作品ですよね。八郎、三こ、半日村、ベロ出しチョンマ、ひさの星・・・そして花咲き山。切ないお話、で終わらないメッセージのこもる、読み応えのある本。こういう本に繋がっていくのもブックトークの醍醐味なんですね。

ところで、図書館の前の通りは「マロニエ通り」。トチノキのことです。春に咲く花は美味しい蜂蜜の蜜源です。若葉に包んだ「つとっこ」は、秩父の郷土料理。そして、秋の実では、トチモチができます。秩父の山奥にアク抜きを習いに行ったことを思い出します。

みんなで作りたいなー。

「モチモチの木」葉、急な病に倒れるじさまと豆太の話。
優しいとか、強いとか、
弱いとか、ゆうきとか・・・
終わりでは、また臆病な豆太に戻るところとか
でも、あのモチモチの木の光る夜の出来事を乗り越えた豆太は、臆病なだけの豆太ではないよ、とか・・・

丸ごと受け止められなが、少しづつゆっくり成長する豆太と彼を慈しむじさまの眼差し。自分を重ねているのかなー、子ども達の安堵する空気を感じました。

さて、心を満たされた子ども達は、次に工作を楽しんだのでした。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?