カラーボールであそぼう②~机クーゲルバーン編
前回は4~5歳児クラスでのカラーボールのあそびについて書きました。今回はその続きです。カラーボールを転がす「机クーゲルバーン」を作りました。
「机クーゲルバーンを作ろう!」
クーゲルバーンとは?クーゲルはドイツ語で玉、バーンは道の意味です。日本語で玉の道。玉や車がリズミカルに上から下に転がっていくおもちゃが各種販売されています。この日は4~5歳児クラスの子どもたちが6名ほどのグループに分かれて作業スタート。事前に段ボールを適切なサイズに大量に切っておきます。長さも様々。子どもたちが自分で選び持って行くよう箱に入れておきます。その段ボールを机に張り巡らせボールが転がる道を作ります。段ボールを机に貼るための養生テープも、大量に子どもたちが扱いやすいサイズに切っておきます。養生テープで机にダンボールを貼る作業は、最初は大人の手伝いが必要ですが要領をつかむと子どもたちで協力しあいました。作る過程を見ていると、グループや子どもたち一人一人の試行錯誤が見られます。
グループの中に進行をリードできる子が出てきて、これをここに貼ろう、こういう風にしようというリーダーシップに導かれるグループ。一人一人やりたいことがありなかなか道につながらないグループ、丁寧に養生テープを貼りしっかり道を作り込む子、違うグループを視察に行きアイディアを提案する子...。時間が経つにつれ構造を理解し、カーブ、トンネル、行き止まり、屋根など子どもたちのアイディアが光りだしました。。字が書ける子は看板も作っていました。道が机からはみ出し伸びていくグループも。子どもたち一人一人の手作業とひらめきが一つの形に集約され机クーゲルバーンが完成しました。
「完成した机クーゲルバーンであそぼう!」
完成したクーゲルバーンの上を子どもたちが順番にカラーボールを転がします。その瞬間を待っていた子どもたち。その時のボールの行方を追う視線はとても真剣です。ボールが転がる様子を見て笑顔を見せる子がいます。子どもたちの様子を見ていると「楽しい」には種類があるなと感じます。段ボールでどう道を作るか?玉が無事下まで転がる、玉の動き、どこに子どもたちは興味を持ち、面白み、楽しさを感じるのでしょうか?その瞬間、場面で楽しさの内容は変わります。できなかったこと、難しかったことも後には楽しさにつながることもあります。一人で面白さを噛みしめる、友達と楽しさを共有しより楽しく感じる、などいろんな種類の楽しさを子どもたちに感じてほしいのです。楽しさは次のステップへのモチベーションになります。
「みんなのクーゲルバーンを見てみよう!」
自分たちの机クーゲルバーンを満喫したら、他のグループの机クーゲルバーンも遊んでみました。それぞれ工夫したポイントが違います。保育士さんにお手伝いしてもらったグループもあります。いろんな種類であそべてみんなとても満足そうでした。
みなさんもぜひ、机クーゲルバーン作ってみてくださいね。
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