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夏の富士山五合目へ EVなら富士スバルラインが走れちゃう

 電気自動車(EV)ならではの楽しみ方、それも期間限定のものをひとつ教えてもらった。

 夏の登山シーズンを迎えている富士山では、五合目までの有料道路にマイカー規制がかかっている。静岡側から富士宮口への「富士山スカイライン」も須走口への「ふじあざみライン」も、麓に駐車してシャトルバスかシャトルタクシーを使うしかない。

 しかし、山梨側から吉田口五合目へ登れる「富士スバルライン」は、EVと燃料電池自動車(FCV)が規制対象外なのだという。規制(今年は7月15日から8月31日)は自然保護と渋滞防止のためで、EVはクリーンで台数も少ないから、というのが除外の理由らしい。

 じつはこれ、先日紹介した忍野オーガニックCafe(山梨県忍野村)で教えてもらって、行くしかない!と同宿だった日産リーフのH氏と意気投合。一緒にドライブしてきたのだ。

 最初に目指したのは、富士山パーキング(富士北麓駐車場)。7月中旬から8月末は、ここでマイカーを駐車してシャトルバスに乗り換えるのだが、係員に電気自動車だと伝えると「はいはい、ちょっと待ってね」と「電気自動車等確認証」という紙を渡してくれた。

 「途中で規制してるので、これを見せてください」と言われた通り、料金所手前のチェックポイントもスムーズに通過。通行料金は必要だったが、シャトルバス代金+駐車料金よりもお得だ。

 富士山麓の大自然を貫く山岳道路では雄大な景色が楽しめる。しかもがら空き。思わず窓を開けて「気持ちいい~」と叫んでしまった。忍野オーガニックCafeでは太陽光発電のV2Hで充電してもらったので、ホンダeのバッテリーに詰まっている電気自体も、環境負荷はかなり少ないはず。それもまた気分がいい。

 すいすいと駆け上がって、五合目の駐車場に到着。関係者の車などが止められている中に、私たちのように登ってきたEVがちらほら。特別待遇を知っているEV乗りは結構いるようだ。

H氏のリーフと雲上のツーショット

 本格的な山登りの準備はしていなかったものの、せっかくなので六合目(2390m)まで1時間ほど軽くトレッキング。壮大な風景を楽しんだ。確認証は一回取ればシーズン中有効。9月からは内燃車も通行できる。

気持ちよくトレッキング
非日常空間が楽しめる

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