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【PC版APEX】安価なエイムアシスト付きアンチリコイル環境【マウス操作】

■概要

PC版APEXでアンチリコイル付きのコンバーターを使っちゃおう、という記事です。

主に、導入の際に大きな障害となる3つのファイルの作成に対して、本記事ではコピペするだけで簡単に導入出来ます。

(1)「GIMXの設定ファイル」
(2)「GIMXのマクロファイル」
(3)「ロジクールのスクリプトファイル」

無事導入出来れば、エイムアシストがある状態でマウスを活用し、更に任意のキーでアンチリコイル機能を呼び出せますので、スキル無しで点集弾、プロレベルの当て感が得られます。

■背景

PC版のAPEX等のFPSゲームにおいて、昨今はパッドによるエイムアシスト機能が猛威を振るっています。

「対面でパッドのアシストエイムに溶かされた・・・」

「じゃぁパッドで遊べばいいじゃない」とはなりません。PCゲーマーとしては「意地でもマウスとキーボードで遊びたい」という姿勢を崩したくない人が大多数だと思います。

「肩・肘・手首・指という複数の関節を用いて直感的に操作が出来るマウスだからこそのFPS、TPSだろ?」

それを解決する一つとしてマウスコンバーターというツールがあります。「XIM APEX」に代表されるマウスとキーボードの入力信号をパッド入力にエミュレートさせるあれです。勿論ゲームPC側にはパッド入力として認識される為、BANはあり得ません。

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市販で販売されているコンバーター製品ですが、手軽に導入出来るという点から需要があるようで高額です。たかが入力信号を変換するだけのツールですが大体2万円の相場です。

また、市販のコンバーターは拡張性に劣ります。ここでいう拡張性とはアンチリコイル機能を含めたマクロを言います。
XIMAPEXで設定出来るアンチリコイル機能は「視線が下方向に一定速度で動く」程度です。まともなアンチリコイル機能を導入しようとすると「ReaSnowS1」等のハードを追加導入せねばならず更に2万円掛かります。

「どうせコンバーターを使うならアンチリコイル機能も欲しい」
「安くて拡張性もあるコンバーターはないのか?」

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それを叶えるツール自体は数年前から既に存在していました。
それは「GIMX」です。(・・・ver2.0公開は2014年)

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■GIMXについて

GIMXは、コンピュータをゲーム機器のハブとして使用するためのフリーソフトウェアです。Windows®とGNU/Linuxのプラットフォームで動作します。Playstation®やXbox®のゲーム機、ゲーム用コンピューターと互換性があります。コンピュータとゲーミングプラットフォームの接続には、USBアダプタ(GIMXショップで入手可能)を使用します。(以下略)

GIMXの詳細は別記事で特集、ここでは簡単に説明致します。
安くて拡張性の高いツールなのに何故あまり使用されていないのか?
それは準備するにも、使用するにも面倒だからです。

XIMAPEX等の市販マウスコンバーターを使っている人は「何も考えずに挿せばある程度使える」という利点を2万円の価値有りと判断しているのです。

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そういう利便性をお金で解決している時代だからこそ、GIMXの設定、マクロ構築、ハードの組み合わせを探求している人は非常に稀です。

今回、試行錯誤を重ね「安価でエイムアシスト&アンチリコイル付き環境」を作りあげましたので、本記事を執筆致しました。

※同業者からすると価格破壊です

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おそらく今後のFPS・TPS界隈ではPC版FPSにおけるパッド使用の有用性が続くものと想定されます。何故ならばゲームデザイン側がエイムアシストという機能を切り捨てることはありえないからです。

尚、PS4やPS5への接続については本記事のGIMXはお勧め出来ません。と言うかGIMXに関わらず、ゲーム機本体側のアップデートによりコンバーター製品全てが全滅する可能性があります。22年現在、PS5の新作FPSではXIMAPEXを挿すだけでは機能せず、別途「Beloader」なる変換アダプターが必要とのことで、今後もどうなるのか雲行きが怪しいと見ています。

その点、接続入力機器に制限が掛けにくいPC版ゲームはコンバーターとの相性が良く、安価に導入出来るGIMXに関する本記事は今後も継続的な需要があるものと考えています。

設定ファイルやマクロコードをそのまま掲載していますので、本記事を読んで直接「魚を得る」ことが出来ますが、「魚の釣り方を学ぶ」ことも出来ますので是非参考にしていただければと思います。

■前提条件、必要なもの

・XBOX360firmwareが書き込まれたGIMXadapter(¥2500~4000)
・XBOX360有線コントローラ(¥1000~2000)
・GIMXがインストールされた操作用PC(プライスレス)
・Logicoolマウス(スクリプトが導入出来ればOK)
・上記のハードを最低限扱える知識(プライスレス)

GIMX、Logicoolマウスについては別記事を参考にして下さい。
本記事ではあくまでそれらツールの組み合わせ、創意工夫を売りにしていますのであくまでそれらが最低限扱えるものとして説明致します。
尚、XBOX360コントローラを指定したのはゲーム側、APEX側のパッド認識を確実に行いたいが為に指定しました。実際はGIMXに用意されているfirmwareで認識出来るのであれば何でも良いです。(DS4もトライしましたが筆者の環境では認識せず断念した経緯有り)

さて費用はどの程度でしょうか?
肝心のGIMXadapterは自作も出来ますが、firmware書き込み済の完成品を安値で販売している業者もいます。(筆者は¥4000前後で自作)

Logicoolマウスは既に所持されている方も多いでしょう。
もし違うマウスであっても、スクリプトが組めれば代用出来ますし
別途AHK等のスクリプトソフトを利用し、左クリックと任意のキーを紐付け出来れば問題ありません。ここでは便宜上Logicoolマウスとしています。

XBOX360有線コントローラは多少ガタがきてても断線していなければ大丈夫、新品でも¥1000~から売られています。
GIMX操作用のセカンダリPCはUSB2.0ポートが最低3つあり、GIMXソフトウェアとLogicool系ソフトウェアが動作するのであれば性能は問いません。筆者は使い古していたゴミPCに、メルカリで叩き売りされてたパーツで補完し組立てました。

■環境構築

接続イメージ

簡易接続図は上図の通りです。
プライマリPC上ではXBOX360有線コントローラが接続されたものとして認識しています。この段階で、「エイムアシスト機能付きマウス操作」は既に満足しています。

■設定・使用方法

まずAPEX側の設定についてですが、筆者の設定を簡単に記述致します。
使用者の好みや方針というものがありますので、参考程度にお願いします。

<APEX側の設定>
・コントローラ設定はサウスポー
・デッドゾーン 0
・入力範囲の限界 最低値
・反応曲線 6
・腰だめ左右上下視点移動速度 最大値
・ADS左右上下視点移動速度 最大値
・他の視点移動系項目は0
・スコープ毎の感度は1倍~4倍を順に0.90/1.56/2.36/3.16とし、振り向きを揃える値に調整
 ※スコープを変えどもリココンパターン効果を一様に再現させる為

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さていよいよ各種設定についてですが、まずGIMXの設定ファイルが理解が出来ておらず混乱している方が多いのではないでしょうか?
更にはマクロの設定となると、設定キーの受け渡しが複雑怪奇です。

アンチリコイル機能も合わせると、大きく分けて3種類の設定が必要です。

GIMXの設定ファイル
GIMXのマクロファイル
Logicoolのスクリプトファイル

■GIMXの設定ファイル

GIMXの設定ファイルは緑色のアイコン「gimx-config」で行ってください。

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※赤アイコンの「gimx-fpsconfig」は基本的に使いません。これは簡易な設定を行う為の視覚化されたツール、という認識です。設定したファイルを「gimx-fpsconfig」で開くと折角設定したものが狂う可能性大です。

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gimxの設定ファイルは拡張子「.xml」と定められており
gimx-configで開いて設定します。
以下スマホ泣かせですが、筆者の設定ファイルをそのまま貼り付けます。

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