健康診断で終わった話
お世話になってます。あしかです。
前職の健康診断の時のことを定期的に思い出すのでその話をしようと思います。
先に言いますが下ネタです。
健康診断って絶対やることありますよね、検尿です。
もう恥とか言ってる気持ちじゃないのでその話をします。
その日、私はすっかり健康診断ということを忘れ、普通にトイレに行って普通に仕事に来ました。
職場の先輩(あまり性格の良くない)に「今日の健康診断いついく?」と聞かれ気づきました。
やべ、終わったわ……と絶望しつつも、おそらく先輩が先に行くんだろうな、と思い「いつでもいいですよ〜」と返しました。
先輩に何も言えない気を使うところが出てしまいましたね、ヘタレとも言います。
それがフラグだったのか、先輩は「じゃあ芦沢さん先いっていいよ!」と言われてしまいました。いつも先に行きたがるのに!? 私は焦りましたが怖い先輩には逆らえない。
私は健康診断表をもってトボトボと列に並びました。
健康診断の列は営業の男性が一人先に並んでいるだけだったので、まあすぐ順番が来るだろうな、若干焦りました。この時点では頭には尿をどうするかということしか浮かんでいませんでした。
そして私に気づいた受付の人がくるっと私の方を見ました、そして一言。
受付「あっ! 二人いるなら一緒に説明しちゃいますね!」
説明? 説明ってなんだ?
この時点で何の説明をするか全くわかりません、謎の袋を渡され、こんなの使うのは尿検査くらいだろうな、という予測でとりあえず納得しました。
受付「じゃ、説明しますね〜!」
受付の人、尿検査の袋を持って何かしらをしゃべっています。
しかし全く聞こえない。
当時悲しいかなコロナ禍の影響で、全員マスクをつけておりました。
どうしても仕方がないのですが、マスクをつけていると声が聞こえづらい。
挙げ句の果てに私たちのいる受付スペースは仕事の作業場の端っこ、かき消されて聞こえません。
まあでも、普通に考えたら検尿なんて毎年やってるので別に説明を聞かなくてもできるはずです。説明の終わった受付の人に見送られながらトイレに向かいました。
それが罠とは知らずに……。
トイレ内であしかちゃんは絶望していました。
皆さん、尿検査というとどういうのを想像するでしょうか?
基本的に学生時代にやった、カップのような容器に入れてそれをスポイト容器で吸い出して移し替える、みたいなあれを想像しますよね?
全く違いました。
私の手元にあったのは試験管が二つ重なった謎の棒一つでした。
![](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/114450073/picture_pc_320ab8f2fdfa99a4ff721dd0eef13823.png?width=1200)
何これ? 試験管かな? どうやって使うの?
説明書が入ってたので確認したところ、こんなことが書いてありました。
![](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/114450185/picture_pc_f978d7aabeae938c9aa141be819b079f.png?width=1200)
直!?
直にかけるの!?
この三角錐を組み合わせた武器みたいなやつで!?
無理じゃないか!?!!
我女ぞ!?!!?
びっくりしました、そんなんやったことないよ……。
いや昨今SDGsとかゴミを出さないとか言われてるのはわかります、コップ不要、良いとは思います。
でも無理くないか!?
めちゃくちゃ考えました、どうすれば上手くこの試験管に液体を入れられるのか。
おそらくですが男性は尿の軌道が見えるので(小便小僧を参考に想像してます)、この形状の尿の採取はそこまで難しくないのではないかと思います。
でも我、女ぞ? 尿の軌道を見たことはないですし見ようと思ったこともない、詰みですね。
おそらく女性には難しいのでは? そんな文句が頭に浮かんでいきます。
とりあえず頑張ってみようと、努力をしようと思いました。努力ができることが自慢なので……。
しかし、ここでとあることに気がつきました。
私今おしっこでなくない?
先述の通り、朝健康診断があることを忘れてトイレに行っていたことを、臨戦体制に入った(比喩表現)ところで思い出しました。
試験管の衝撃がすごすぎたんだ……! 最悪だ終わった、何してんだ私。
もはや神に頼むしかない、自分を信じて願いました。
私の精神くん「いや、行けるはず、頑張れ私! なんかこう、残った何かを絞り出せ! 行ける!!!! いけた!!!! やったー!!!!」
精神の勝利、出しました。勝ち申した私流石すぎる。量は問題じゃない、出したということが大切なんだ、わかるね?
そう思い、持ち上げた容器! 勝利の証!!!!そこには
何も入っていませんでした。
なんで!!?!!?!? 嘘でしょ!!?!
絶望しつつよくよく見たところ、小窓の向きが真後ろでした、無駄に尿をかけていたということです。
そりゃあはいんねぇよな!
本当に終わった、泣きそう、私の努力って無駄になるんか?
めちゃくちゃ落ち込みました。そこそこの時間がかかったので、係の人に尿が出なかったことを伝えたところ、「あっじゃあ食後とかで全然良いですよ〜!」と言われました、良いのか血糖値とかあるよな……?
私は試験管(トイレットペーパーでめちゃくちゃ吹いた)を元に戻し、袋に入れ、ポケットに突っ込んだまま仕事をしました、背に腹はかえられないので汚いとか言ってられません。許してくれ。
その後、とりあえず仕事中水をがぶ飲みし、昼休憩で昼食を終え、尿採取のためにトイレへ行きました。
後がない私はどうにかして尿を採取しなければいけません、どうすればいいか考えました。
やはりちゃんと位置を考えなければいけないのでは? あとちゃんと当たってたのかもわからない……。
覚悟を決めました、右手を犠牲にします。
右手で向きを確認して固定、その上でちゃんとかかっているかを確認するしかない!!
いくぞ!!!!!!!!
結果、成功しました。
よかった〜〜!!!!
犠牲になった右手くんにはたくさんの石鹸を与え、私は滞りなく尿の提出を終えました。
あとでネットで調べたらやはり女性には難しいようで、不評ではあったみたいですね……悲しい。
まあ色々書きましたが、コストを削減はめちゃくちゃ大事だし、コップを捨てないで済むのは良いところだと思います。
あと普通にめちゃくちゃ考えた人頭良いな!? その発想を私は評価したいです! 天才か変態だよきっと!?
ちなみに翌年は綿棒状のものに尿をかけて染み込ませて摂取する、というものに変わっていました。
それはそれで軌道は確認必要じゃないか!!?!!!?!?(ちゃんと右手を犠牲にして確認して採取しました)
終わり
おまけ
ツイッターのフォロワーである友人にこの話をした時のこと。
友人「あしかちゃん、実は結構、軌道が見えるから採取できるよ……!!!」
私「えっ!? 私見えなかったよ!?(下を向く私)(何も見えない)(腹が邪魔)」
私「私が……お太り申してるから……見えないんだ……!!!!」
終わり
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