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1/80 3Dプリント鉄道車両 組立説明書

ここでは当方製作の3Dプリント車両の組み立てを解説していきます。

当方の車両は液体レジンを紫外線光で硬化させる光造形方式で製作しています。

また、以下のように垂直出力にて製作していますので先頭車両のような長尺物は分割出力しています。

出力中の車両


①車両の下準備

まず出力した車両の下準備をします。
(ここでいう下準備は2次硬化以降の手順です。)

分割された車両や妻面を接合するにあたり、端部のバリ取りと接合部分の平滑化を行います。

分割出力された先頭車両


車両の端部には出力の都合上、写真のようなバリがでますのでこれらを削っていきます。

車両端部のバリ


デザインナイフ等で大まかにバリ取り


ヤスリがけで整える


接合部分に凹凸があると接着不良やパテ埋めの手間が増えるため、できるだけ平滑化していきます。

垂直ヤスリ台等を使用し平滑化していく


②分割車両の接合(分割タイプの場合)

下準備が終わったら、分割された車両と妻面を接合していきます。
接着には瞬間接着剤を使用しています。

妻面の接着


接着が完了した車両


※サポート付き一体出力車体(2024.4月以降の製品)
サポート付き一体車体の場合は、Pカッター等でサポートをカットした後に妻面パーツをはめ込んでいきます。

一体出力車体の妻面側のサポート


Pカッター等でカットします


サポートをカットした状態


妻面パーツをはめ込んで接着した後、出っ張っている部分をヤスリ等で整えます


③車両の下地処理

車両の接合が終了したら、プラモデル同様パテ埋め等の下地処理を行っていきます。

研ぎ出しを行いサーフェーサーを全体に吹いた状態


車種によっては3Dプリントの場合、破損の可能性が高い部分に関しては別パーツ等を使用しています。

(例)スノープロウ先端は0.3mmプラ板を使用


(例)妻面の装置類には一部既製品を使用


④床下の加工

車両の床下部分の加工・製作を行っていきます。

連結器は、IS(b)カプラーをM2ナットとボルト(長さ4mm)で固定できるよう六角ホールがあります。

連結時の車両間隔は、既製品同等の7mm程度になります。

M2ナット用のホール


ISbカプラー取付

ナットは接着剤固定もしくは、0.3mmプラ板を塞ぐように貼り付けることで固定できます。

次に床板部分(青い部分)を溝に沿ってPカッター等で切り取ります。

青い部分は不要なので切り取り
Pカッター等で切り取り

切り取った後は、車両中央部分が外側に広がる様に歪みますので1mmのプラ板(赤部分)を補強で接着固定します。

プラ板のサイズは10mm×28mmです。

中央部分に補強を入れる
プラ板で補強

次に台車等を取り付ける床板(黄部分)を用意します。
板厚は1.5mmです。

t1.5の床板を使用

固定は台車の周囲4点に六角ホールを設けていますので、M1.2のボルトとナットで固定します。
また、中央部分の補強板にタッピングで追加固定することも可能です。

4点のM1.2ナットホール



以上があくまで一例ですが、基本的な製作方法になります。
ご不明な点がございましたら、お気軽にお問い合わせください。

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