空の青さを知る人よ
タイトルは好きな曲の名前です。ご存知の方もいらっしゃるでしょう。
東京だって青い空は見られるんだよ。
一つ前の記事にも似たようなことを書きましたが、面白そうなタグがあったので再び書きたいと思います。
初めて借りたあの部屋、それは6畳一間のアパート。就職が決まったと同時に一人暮らしをすることが決定した。はじめての一人暮らし。期待と不安で胸がいっぱいだった。実家から自分のお気に入りの物をカバンにたくさん詰め込み、1人常磐線に乗った。
前の記事にも書いたが私は片付けが苦手な上に物が多い。そのせいか非常に圧迫感を感じた。築年数は浅かったのできれいな部屋だったが、私が物をたくさん置いたことにより床があまり見えなくなった。
そして仕事が始まった。仕事が始まってからは疲れがだいぶ溜まり、家に着いたら寝る という日々が続いた。覚えなくてはならないこともたくさんあり、毎日がせわしなく過ぎていった。
・・・ある日の夜、ふとベランダに出て空を見上げるときれいな満月が輝いていた。『あ、東京でもこんなきれいな満月が見られるんだ』そう思うと少し心が晴れた。きっと地元でも綺麗な満月が見られているのかな…そう思った。
今まで私が抱いていた東京のイメージは、空が見えない、星が見えない、月が見えない等のマイナスのイメージであった。でも東京でもきれいな夜空や青空が見える。離れていても空でつながっている。離れていても同じ夜空、青空を見ることができる。そう思うと一人暮らしも寂しくなくなった。
現在もこのアパートに住んでいるが、少しだけ他の人より荷物が多くて、少しだけ他の人より汚いこの部屋を私は居心地よく感じている。いつかきっとここを離れる日が来るだろう。しかしこのアパートから見た満月、このアパートで過ごした日々を忘れる事はきっとないだろう。
そしてたまにベランダから空を見上げている。この空を地元の家族、友達も見ていると思って…
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