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商店街でお店を営む商店主となって思うこと(この1年を振り返って)

 地元ではない、出水市の商店街に関わり始めて5年経った2019年6月7日に私は、出水市本町通り商店街に『すみとカフェ』という小さなカフェをオープンしました。それがもうあっという間に1年経ちました。 

 思い返せば、お店ができるまではそれなりにいろんなことを考えました。書いては消しの繰り返し。話を聴いてもらうことで自分の頭のなかを整理したり。ノートにはこんな風に残してました。

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そうそう、当時は宿をやりたかったんですよね。今もやりたい気持ちはめっちゃありますが、まだ脳内会議中。

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 他にもたくさん書いてたけどあまりにぐちゃぐちゃだったので(笑)ひとまずこの3枚。

 私がやるカフェだから、おそらく一般的なカフェとは違うだろう。思いはいろいろある。やりたいこともいろいろある。でもお客さんからすれば、一見普通のカフェ。"行ってみたい"と思ってもらえる空間づくりと外から見たときにどう映るかはとても重要。だから自分たちでなんでもかんでもやるのではなく、ちゃんとプロに頼んで、自分たちでできるところはやってみるというバランスをとろうと思いました。

 そこで空間の設計デザイン・大工仕事までお願いして、とってもお世話になった37design(サンナナデザイン)のみそっぷと桑原くん。

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 そして床はがしから塗装、カウンターの壁づくりなどは、ワークショップ形式でたくさんの方にお力をいただきました。

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 お店のシンボルマークとなるロゴデザインは、文化堂のときもお世話になったコトカキ屋の小笹さんに依頼。すでに神戸に帰っていたおざさんとはオンラインで話をしながら想いをカタチにしていただきました。

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 そして無事オープン。完成した当初はまだモノも少なくすっきりとしていた店内ですが、すっかり充実(笑)お店っぽくなってきたかな、という感じです。

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 ・・・と、いかんいかん。私のブログは基本長いです。いろいろ書きたくなっちゃって長くなるんですね、今回は『1年を振り返る』というお題ですので、すみとカフェができるまで、の話はここまで。

商店主の仲間入りを果たす。テッテレー!

「もうあすみさんも、ここの商店街の一人の商店主なんだからね。どんっとかまえていればいいのよ。」と、商店街の方からいただいた言葉。

 そうか、、、ある意味、これが自分の役割だと思って、一線を引きながら関わってきた自分が、活性化を考える対象となっている商店街の、ひとりの商店主となった、ということだ。

 私はカフェがしたくてカフェを開いたわけじゃない。もともとは行政案件で始まった出水の商店街との関わり。行政案件がなくなったら、つまり仕事がなくなったら、私はどうやって商店街に関わっていけるのだろうか。そう考えたときに、このまちで自分の商売をつくるしかないと思った。それが一つ私が出水に関わり続ける理由となり、足場を固める意味でも拠点を持つことは必要でした。

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自分の余力と裁量次第で、私自身もチャレンジし放題な、カフェ&チャレンジショップ「すみとカフェ」

 お店を営業する中で意識してきた3つのポイント的なものをちょいとまとめてみました!

➀いつ来ても飽きないお店づくり

 カフェをオープンした当初は、週末営業のみ。お客さんたちから「なかなか開いてない」と言われるのをヘラヘラした顔で聞き流しながら(笑)しばらくはテンラボの仕事とカフェの仕事との両立とバランスに悩みながらだったので、かなり少なめの営業からスタートしました。

 営業日が少ない、営業時間が短い、いつ開いているかわかりづらい、これって結構お客さんにとってはストレスだと思うのです。だから私が始めたのは、週末しか営業しないけど、営業時間がめちゃ長い。という。笑

 たしか当初は朝7:00にお店を開けて、24:00まで1人でノンストップ営業とか普通にしてましたね。(今は毎週金曜だけを11:00~24:00にしてます)

 これはつまり、ほぼ朝から夜中まで開いてる日があれば、さすがに立ち寄る時間つくれるんじゃないかな作戦ですね。笑

 あとは私はお菓子はつくらない・つくれないので、毎週いろんなお店のお菓子を仕入れてきます。つまりお客さんからすると、毎回商品の種類や数は安定しないものの、行くたびいろんなお店のお菓子が購入できるという楽しさがあります。かつ、出水に暮らしながら、なかなかよそまで買いに行けない~ってのを運んできます。カフェ店主だけではない配送業者的な顔ももっております。おかげで自家用車もまるで業者です。恥ずかしいから私の車に近づかないで!!覗かないで!!!笑

②手前の手前の、手前の、サポート

 商店街に新規創業者が増えていくこと、商店街で挑戦してみたい、自分の商売もっとこんなふうにしていきたい、そんなチャレンジしやすい土壌を作っていきたい、そんな話を商店街の皆さんとしたあとに本格化したすみとカフェのオープン準備。

 土壌をつくる。でも土壌ができるまでにやることって山ほどあるなぁ。手前の手前の、手前。ぐらいなところから、敷居を下げて、サポートすることって必要じゃないかなと。そしてそういうの得意よね、わたし。という笑

 もともと、なんとなく頭のなかにあった「チャレンジショップ」も、はじめから明記していたというよりは、『1day shop』という形で、もちろん私も一緒に店頭に立って、一日一緒にお店体験をしてみることからスタート。「一緒に」なら安心かも、そういう意味で敷居を低くできたらな、と思ってました。

③話しやすい人であること

 持ち味の丸顔でそもそもやわらかさは出てると思うのですが、ひとまずここの店員さんとは少し話ができそう…!と思ってもらえたら嬉しいなあ。そこのハードルの高さ・感じ方は、人それぞれだと思うのですが、ちょっと話しかけてみたいことや聞いてみたいことってあったりするけど、お店の人にいきなり話しかけるのって結構ドキドキする。けど、ドキドキするときってやっぱりそういう壁を感じさせてしまう人だという可能性もあるなあと思ったりするわけです。

 壁を感じさせない人って何の躊躇もなく話しかけられる感じがする。まあこれは私の感じ方の話なんですがね。さらんっと話しかけて、あの店員さんに聞いてよかったー!とか。そうなると、お店出るときに「美味しかったです、また来ます」とか、するんっと自分の口が勝手に動いちゃうような、言えちゃった!みたいなことがあったらいいなとかね、思うんですよね。もうそれみんなハッピーやん。


 とまあ、そんな感じです。とにかくいろいろ試行錯誤しながらでした。そして自分の余力と裁量次第で、何を大事にするか、何を選択するか、カタチにするより頭のなかで巡らせる時間も多かったです。

 その時間がいつどんな瞬間に芽が出るのか、それもまたこれからの楽しみです^^

 以上!やっぱり長くなりましたが、商店主となっていま思うこと、1年間の振り返りでした★

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