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転職エージェントのつかいかた

転職活動を初めてやってみて、キャリトレなど経由でコンタクトをとってきた転職エージェントとも何人かやり取りした。転職でエージェントを活用できそうなポイントと、転職エージェントに捨てられた話をまとめる。

なお最終的には、エージェントを介して内定をもらった企業と、ダイレクトスカウトされた企業で迷い、後者を選んだ。最後まで付き合ってくれたエージェントにはものすごくお世話になったので、とても申し訳なく思っている。タイミングによっては紹介された会社に入社していたと思う。一概に転職エージェントの利用がよいとか悪いとか言うつもりはない。

〇スケジュール調整や交渉を任せる

エージェントを通した場合、面接のスケジュール調整や年収の交渉は自分でやらず、エージェントが行う。お任せできて楽だが、もちろん他人がやる分かえって面倒に感じることもある。

〇未知の方向を見せてもらう

自力ではたどり着けないような企業の情報を教えてくれる。自分が知っていたり興味を持っていたりする企業だけでは視野が狭くなるので、それ以外の仕事を紹介してくれるのは新たな発見があってよい。

親身になってくれるエージェントであれば、自分の市場価値と適性を考慮して紹介してくれるし、「こういう仕事がしたい」という希望も聞いてくれる。

〇フィードバックを活用する

エージェントを通して企業に応募すると、面接の結果と一緒にフィードバックを聞けることが多い(個人で応募しても教えてくれるパターンもあるらしいが)。どのようなところが評価されて、どこが足りない・マッチしないと判断されているのかがわかると、自分の長所短所の分析にも役立つし、ほかの面接での話し方の参考にもなる。

私の場合は、「ゼロか100かという回答が目立ち、あいまい耐性がなさそう」「志望度が読めない」「しゃべり方がキツイ」などとフィードバックされたことがある。「回転が速く地頭がよさそう」「受け答えがはっきりしている」などのプラス風のことを言ってもらえるとちょっとうれしかった。

〇面接対策資料をもらえる

この会社はここを重点的にみられる、こういう話し方やエピソードがウケる、この本を読んでいると好印象、面接官はこういう人、などの情報をくれる。

△書類通過率はエージェントの能力次第?

これはなんとなくの感覚だが、人によって書類選考を通過させる能力(推薦力?)が全然違う気がする。この人優秀そうだなと思ったエージェントはめちゃめちゃ書類を通過させてくれた。もともとパイプが太い企業ばかり紹介されていたのかもしれない。

△時間がかかりそうと判断されたら切られる

何人かのエージェントとやり取りしたが、最後まで続けてもらえたのは一人だけで、ほかのすべてのエージェントから紹介されなくなった(異常かもしれない)。

連絡が途切れたエージェントの一人に「エージェントが利用者を切る条件教えてあげましょうか、『この人時間かかるな』って思ったときですよ」と言われたことがある。実際その人に時間がかかると思われたようだ。たしかに私は軸が定まっていない・経歴がやや特殊・プライドの高い根暗とめちゃめちゃ面倒くさそうである。

エージェントは紹介して内定・入社させてなんぼなので、ダルそうな人を切るのは非常に合理的である。エージェントに「紹介したい」と思わせないとまず一社も紹介されないし、紹介を受けて書類選考を通過し、1次面接で落ちた場合も「無理かもな」と思われるのかもしれない。最初に紹介された会社の面接に落ちたエージェントからは漏れなく連絡が来なくなった。

△履歴書・職務経歴書の添削はほとんどない

5人ほどのエージェントとやり取りをしたが、書類の添削をしてくれた人は一人もいなかった。「履歴書提出ありがとうございました!早速応募しておきますね!」みたいな人ばかりだった。もっと見て!と言えば見てくれたんだろうか。

△エージェントごとにもっている案件は違う

「こういう仕事がいい」と伝えても、そのエージェントが希望に沿った案件をもっているとは限らず、持っている案件から紹介されることになる。
あるエージェントに「こういうことがしたいんですけどそういう仕事ありますか?」と言ったところ、「ぶっちゃけそういうのないですね!とりあえず今は営業で顧客折衝能力を磨いてください!」と言われた挙句、「じゃあ営業職紹介してください」とお願いしたら連絡が来なくなった。

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うまく活用すればとても便利だが、エージェントガチャなのと、思いもよらなかった会社に実際行きたくなるか?というところだと思う。

なお、業界に特化したエージェントもいるらしく、全方位型よりもそういう人のほうが「イメージしたのと全然違う案件を紹介される」などのズレはすくないだろう。「エンタメ系しか受けません」とかであれば、絞っているエージェントを使うのは有効な気がする。

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