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正しいものよりも美しいものを
今や音楽は至る所で溢れている。
ショッピングモールでは隣り合うお店で全く異なるジャンルの曲が流れているなんてこともある。
そんな場所にいると、なんだか居心地の悪さを感じる。
何のための音楽なんだろうと。
幼い頃嫌々習っていたピアノ教室ではクラシック音楽しか弾かせてくれなかった。
バッハ、ショパン、シューベルト、、
習っていくうちにクラシック音楽の中でも自分の好みが出てきて
私はよくドビュッシーを好んで先生に教えてもらった。
しかし当時はクラシック音楽の歴史や美しさなんて特に考えたことはなかった。
そしてピアノから離れた今、私はクラシック音楽を無性に聴きたくなることがある。
なんて美しい旋律なんだろう。
私が生まれる何百年も前からこんな素敵な音楽があったなんて。
そんな風に感じることができるのは、幼い頃ピアノを習っていたからだと思う。
この本は今年帰省できない代わりに、最近クラシックギターを習いはじめた母へのプレゼントだ。
「正しいものより美しいものが好き」
こんな時代だからこそ私たちは美しいものに触れる必要があるのだと思う。
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