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大人の社会科見学

4月17日に、あるアイドルグループのライブを観てきました。
ギリギリでいつも生きている、修羅を超えたアイドル(※)の15周年ライブです。

※グループ名をあえて出していないのは単に、検索したときにライブのレポートかなーと期待していたファンが「こんなのレポートじゃないじゃん!」とゲンナリさせないようにしているだけです。
レポートはちゃんとしたファンがもうすでに載せていますしね。そっちを見ましょう!

私はそのグループに関しては、名前も曲もある程度知っているけど、深いところまでは掘り下げたことがない、所謂「ニワカ」です。
テレビ、主にバラエティで彼らの姿を見ていることが多いので、その姿がまず真っ先に脳裏に浮かびます。
でもステージに立つ彼らの姿は紛れもなく「アイドル」で、バラエティで見せている姿とはまったく違うキラキラとしたオーラを放っていました。テレビでしか見たことなかった3人は、本当に同じ地球上に存在していました。

そして生歌がとても心地良い。耳が幸せになる。
なんならパフォーマンスも素敵だから目も幸せになる。
カッコイイし可愛いし、ワイルド。ハイブリッドすぎてこの人たち果たして人間なのかと(良い意味で)疑ってしまった…。

感染症対策のためにファンは声を出せない。そのかわり、パフォーマンスがあるたびに拍手が起こる…。
でも、隣にいる友達を見たときによく伝わりました、声にならないくらいの興奮がそこにはありました。
彼らが歌うたび、踊るたび、トークをするたびに、ファンの興奮が心にまで伝わる…これがアイドルの力なんだ、と。

今回のライブは15周年ということで「時計」「歯車」などが舞台のセットに組み込まれていました。
映像ではメイクを駆使して老人となった3人が集まる、なんてシーンもあり。

彼らが「3人」になるまでにたくさんの道のりがありました。かつて6つあった歯車がひとつ、またひとつと抜けてしまったけど、それでも時計の針はカチカチと音を立てながら動いていました。
「いるのが当たり前」ではないけども、これからも時計を動かしたいのなら、これ以上歯車は抜けてほしくない。彼らが本当に年老いてしまっても、時計がまだ動いていたらな…と、舞台のセットや映像演出を観ながら感じていました。

ライブ後の余韻。ファンそれぞれが「推し」の尊さに感情が行方不明になる。この余韻だって、感染症の影響でなかなか直接味わえなくなってしまいました。
感染症の影響で開催だって危ぶまれたかもしれない。スタッフなどの努力とファンの協力もあって無事に開催されて、大きなトラブルもなく終わって…今まで「当たり前」だったことが「当たり前ではない」ことが多くなったからこそ、改めてそのありがたみを強く感じますよね。

今回友達の誘いでこのライブを観ましたが、なぜ観たいと思ったかというと、(もちろん気分転換もあるんだけど)「大人の社会科見学」として行ってみたかったのが主な理由でした。
ゲームとか、スポーツ観戦ばかりで、他のオタクジャンルに関しては本当に疎い私。アイドルはまったく興味がないわけではないけど、深入りまではしていませんでしたから、とっても新鮮でした。

バラエティ番組ではなかなか見せない、ひとつひとつの所作でファンをメロメロにさせるアイドル。そんな素敵な姿を観てパワーをもらったファンは、明日からの人生をキラキラとさせるのです。
どんなジャンルでも「推し」の力は偉大ですよね。そして、オタクの人生には「推し」が欠かせないです。
それを再認識できたと思います。

友達よ、誘ってくれてありがとう!

「君はサポートしてみてもいいし、しなくてもいい」※サポートのお礼メッセージはすべてネタとなっております