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あと1ヶ月、何ができるのかを考える

8月も終わりを迎える頃になりました。
この頃になりますと、プロ野球独立リーグのレギュラーシーズンも終わりを迎えるなぁ…としんみりする時期にもなってきます。

ちなみに、各独立リーグの最終戦は下記の通り。
今後、疫病等の順延で変動があると思いますので、この記事を公開した日当時のものと思ってください。
(あくまでリーグ全体での最終戦なので、各チームの最終戦等は各自で調べていただけると幸いです)

北海道ベースボールリーグ:9月19日(月祝)
北海道フロンティアリーグ:9月19日(月祝)
ルートインBCリーグ:北地区・9月7日(水)、南地区・9月4日(日)
さわかみ関西独立リーグ:10月1日(土)
日本海オセアンリーグ:9月25日(日)
四国アイランドリーグ:9月18日(日)
ヤマエ久野九州アジアリーグ:9月25日(日)

※独立球団の琉球ブルーオーシャンズに関しては今季公式戦自体が行われていないため、今回は表記しておりません。ご了承ください。

…こう見ると意外とBCリーグは残り1ヶ月どころの話じゃないし、カンドクに関しては10月も公式戦がありました。
ちょっといきなりタイトルが危ぶまれるのですが、もうこのまま押し通します。笑

実はこの手の話題は昨季も当時はBCリーグ限定ではありますが書いておりました。

今回のnoteも、昨季の内容とほとんど変わらない部分もありますので、いわゆる「リメイク」だと思って読んでいただけると幸いです。

今のメンバーで試合ができるのは、あとわずか

リーグごとにバラツキはあるものの、レギュラーシーズンの残り試合はあと少しとなってます。
リーグによっては「チャンピオンシップ」があります。いわゆる「プレーオフ期間」ですね。
チャンピオンシップに進むチームに関してはまだまだ試合を続けられるのですが、それ以外は上記の最終戦の時期がそのまんま最後の試合となります。

今のメンバーで試合ができるのは、あとわずか。
シーズンが終われば、選手たちはそれぞれの道に進んでいきます。

残る人、辞める人、移籍する人…自分たちが思い描く未来のために舵を切ります。今のメンバーがそのまんま来季もいる保障なんてほとんどありません。
私が独立リーグという場所に関わるようになった頃と比べると、リーグもチームも多様性を極めており、選手の選択肢も増えてまいりました。そういった背景もあり、独立リーグの各球団は全体的に「歴史の循環」というのが早い印象を受けます。
だからこそ、今のメンバーのチームは今季のうちに大事にしていきたいですよね。

今のメンバーで最高の試合はできているか。
素敵な思い出は作れたのか。
自身やチームの目標は達成できそうか。
努力を惜しまずに練習し続けていたか。

「悔いなく、今季を終えられそうですか?」

独立リーガーのほとんどはNPB入りを目標にしているので、シーズンが終わった後が本番だとは思いますが、その本番で最高の結果を残すには、悔いなくシーズンを終えることも大事になっていくと思います。
自身の努力は嘘をついていない、そう胸を張って言えるシーズンであったか、残りわずかの期間ではありますが、改めて見つめ直すのも良いのかもしれません。

「このリーグ、このチームを選んで良かった」

そう誇りに思えるシーズンであってほしいと願うばかりです。

残りわずかの期間でできることを

そんな残りの期間で選手ができることってなんだろう?と、いちファンの立場でしかない私が語るのもおかしな話ではありますが、少し考えてみたりもしています。

●今季の自分を見つめ直す

先ほども少し触れましたが、一旦は自身を見つめ直すこと。

今季どんな取り組みをしたかな。
昨年の自分と比べてどこまで技術が上がっただろうか。
困難に遭遇したとき、どういう方法を取ったかな、そして、しっかり乗り越えただろうか。

それらを考えたときに、「あれ、もしかして足りてない?」と感じたら、それは早急に取り組まなければなりません。悔いを残したくないなら尚更。
あと少しの期間…とはいえ、1日でも時間があるならそれは有効に使っていくべきですからね。猶予がある以上は何かしら動いていくしかないと思います。

独立リーグで試合をしている以上は、チーム単位では勝ち負け…数字で全てを決めなければなりません。
ですが、選手個人個人はそれ以外の要素で最終的な道が決まります。
自分の練習は嘘をつかなかったかどうか、今一度考えても良いのかもしれません。

●周りの力をフル活用する

そういった取り組みの中で必要なのは「他者の力」だと思います。
最終的に実行し、身につけるのは当然自分自身ですが、自分だけで最初から最後までなんとかすると限界はどうしても出てきます。だからこそ他の方々からのアドバイスは貰えるだけ貰っておくべきです。
本を読む、OBや諸先輩方から教えをいただく、チームメイトとの切磋琢磨、公式やファンからの映像提供で過去のプレーを見る…いろんな方法があります。
人に頼るって、ちょっとだけ恥ずかしい…なんて気持ちもあったりするかもしれませんが、プライドぶん投げて無理にでも周りに頼って、たくさん技術を学んだ方が良いに決まっています。

もう一度言いますが「最終的に実行し、身につけるのは自分自身」です。
その過程で周りの方々の力をたくさん使ったとしても、最後は自分の力でそれをどう還元していくか、だと思います。

「とりあえず、ダメ元でもやってみよう」

この気持ちが大事です。

●「楽しむ」心を絶やさない

私自身の話になりますが、介護の業界に入って結構な年月が経っています。
ぶっちゃけてしまうと、命預かる職業ですし辛い思い出の方が多いし、やってらんねーな!!って気持ちになる頻度の方が遥かに高いのは否定できません。
それでもなぜか続けている。それ以外に取り柄がないのも事実なのですが、なんだかんだ「楽しい」って思えることもあらからなんですよね。好きなんですよ介護が。
小さくても目標作って、それが達成したときの高揚感は言葉にできないくらいのものがありました。
その際には他の職員のお力もフル稼働したり。介護はチームプレーも必要なので、いろいろ周りにお願いしつつ乗り越えてます。
今は人員不足で「楽しい」と感じる以前の問題になってきてはいますが…まぁいつか解決するでしょう、と思いながら頑張らないことを頑張っています。笑 (変な日本語)

閑話休題。

どんなジャンルにおいてもこの「楽しむ」心って必要なんですよね。結局のところモチベーションに繋がることですから。
周りの方々のお力を借りるにもモチベーションがなければ、まず頼るなんて発想すら出てこないです。
どんなに大好きな事柄でも「嫌だな」とマイナスな気持ちが強くなってしまったら、最悪辞めてしまうことだって起きてしまいます。
無理にポジティブになれとは言いませんが、困難すら楽しく感じてしまうくらいに開き直る、ある程度の図太さって必要だなぁと感じています。

ちなみに、この「楽しむ」点に関しては、現在北海道ベースボールリーグの「奈井江・空知ストレーツ」に所属しているリンシュー選手のこのnoteを読んで共感したというのもあり触れております。

正直言うと、このnoteを読まなかったら今回のnoteも書くことはなかったと思いますね。去年ほぼ同じ内容書いたしなーって理由でサボろうとしていたかもしれません。笑
noteの内容自体は、今季の自身の振り返りがメインですが、その中の文章でこの言葉がありました。

ココ最近、多少好調なんですが、その要因として

「どんな状況下でも笑ってプレーすること!」

これだけいつも言い聞かせるようにしてることがあるとおもいます。

異色すぎる経歴を持ちつつ、野球選手として活動しているリンシュー選手が、HBLと関わるようになって2年目でようやくスタメンを勝ち取り、少しずつ結果を残しているという報告。
どんなときでも笑顔を忘れない。空振りでも笑顔。笑顔が溢れすぎてチームメイトからアーニャ(漫画「SPY FAMILY」のキャラクター)とイジられる始末。笑

でも、こうやって野球を心から楽しんでいるからこそ、チームメイトも楽しくイジっている訳ですし、結果的にチームの雰囲気も良くなりますよね。
8月7日に奈井江のホームゲーム(芦別)にお邪魔しましたが、試合結果は残念だったものの、チームの雰囲気が決して悪いわけではなかったです。
なんならもっと観たいな、と思えるくらいでした。ちょっと私のシフトの都合上なかなか現地行けないのが申し訳なく…。

リンシュー選手。この笑顔が全てを物語っていますね

●自分と向き合いすぎないことも大切

「自分を見つめ直してみよう」と言っておきながらですが、あまり向き合いすぎてもそれが枷になることもあります。

「自分を見つめすぎて、周りが見えなくなる」

この状況だけはどうか避けてほしいと思っています。
残りわずかの期間となると、焦ってしまうこともあります。使命感に駆られてしまうこともあるかもしれません。
ですが自分と闘いすぎて、試合のときに相手が見えなくなってしまったら、それはもはや一人相撲です。練習はともかく、試合となると相手チームがハッキリと存在しているのですから、相手が見えていなかったら試合の意味がありません。

自分がどうにかしなきゃ、という気持ちは誰でも抱くと思います。私も仕事をしているときに頻繁に抱きます。
ですがあまりに背負いすぎたら、その重さに耐えきれなくなって、最終的には潰れてしまいます。
そういうときこそ前述した「図太さ」なんだと思います。一般的な常識を逸脱するレベルのふてぶてしさは好ましくないですが、うるさく声を出して、開き直っているくらいが私個人としては好感が持てます。

「良い意味でバカになる」

自分で書いておいてですが、私もこうありたいと考えています。
つい背負いすぎてしまう性格なので。笑

いちファンとしてやれること

長々と書いてしまいましたが、では私たちファンとしては何をしたら良いのかな、というのも考えています。
とはいえ、ファンができることは本当に限られています。疫病の脅威は未だ衰えず、それによる制限もリーグやチームによっては存在しておりますので。
あくまで「これくらいだったらできるかな〜」くらいの話として読んでいただければと思います。

●今のチームの姿を何かしらで残す

先ほども似たようなことを申し上げましたが、独立リーグはとにかく選手の入れ替わりが激しいです。
今のメンバーでの試合は今季だけでしか見られない、と思っても過言ではないです。そう考えるとすごく貴重な機会なんですよね。

そういった貴重な機会を、写真や動画、観戦記(文章)として残していくのって大事なんです。
現地で観戦されているならTwitterでの実況も良いかと思います。
リーグによっては公式の中継(アーカイブ)がありますし、球団に公式カメラマンがいれば写真や動画にも困りませんが、全部が全部そうとも限りません。

リーグや球団によってはマンパワー不足で、ファンが撮ったものや観戦時の文章での記録がないと追えないものも存在します。
せっかく好きになったチームなのに、いつどんな試合をして誰が活躍したかが不透明なのは、すごくもったいなく感じますよね。
「公式頑張れ!」と言いたいところだけど、そうも言ってられない状況だと、やっぱりちょっと言いづらいです。
そういうときこそ、現地へ行けるファンが残していって、SNS上で載せていけば、現地に行けなかったファンがその日の試合を調べたときに役に立つと思います。

選手によっては、ファンの写真や動画を募る人もいらっしゃいます。
「プレーを見直したいので、お願いします!」と向上心の気持ちを持って発言しています。そういうときに何かしらで残していたら役に立ちますよね。
立派なカメラを持たなくても、今どきのスマートフォンは非常に便利な機能があるのですから、それを使って写真や動画は惜しみなく撮っておいても良いかもしれません。

私がカメラでいろんな試合の写真を撮っている目的は過去のnoteでもちょくちょく語っていますが、いわゆる「備忘録」的なものとして残していることが多いです。
この日この球場でこの試合をやった、それを何年か経った後でも思い出して、ちょっと語ってみたりする…そんな感じで写真として残しています。
昨季まではとある推し選手が現役でしたので、そのお姿を撮ってはSNSやnoteに「こんな素敵な瞬間があったよ!」と、心動いたシーンを(ほぼ自己満足で)載せておりました。

聡明なフォロワー諸氏ならお分かりだと思いますが(笑)、こういうのを昨季頻繁に載せていたのです

そういった備忘録としていろんな試合の様子を残していたものが、意外な形で役に立つこともございました。本当に意外な形で。
詳細は語ると長くなるので割愛しますが、撮り続けて良かったと思えた瞬間でもありましたね。

●惜しみなくエールを送る

当たり前じゃないか!と思っちゃうかもしれませんけど、改めて惜しみなくエールを送る気持ちは維持していきたいなと考えています。
そのシーズン限りでしか見られないチームを見ているという、貴重な機会をいただいているのにも関わらず何もアクションを起こさないのはもったいないですから。

現地に行ける行けない関係なく、とにかく前を向いてチームや選手にエールを送ってほしいですね。レギュラーシーズンがあとわずか、ということは、応援できる期間も同様に限られてしまっているのですから。
「今応援しているチーム・選手が好き!」という気持ちは、SNSなりいろんな形でさらけ出していきましょう。

選手たちは「ファンに見られている」ということを知ると背筋が伸びて、それこそモチベーションの維持・向上の要因のひとつになっていきます。
ファンが応援してくださっている以上は、不甲斐ない試合は避けたい…「プロ野球選手」としての自覚がより強くなると思います。

「ファンの声援が力になる」

選手たちがこの言葉を使うことがあります。それはこういった「プロとしての自覚」があるからこそ胸を張って発言できるのかなと思っています。
ファンの方から言ってしまうとちょっとおこがましいな、とは思いますが…選手の方から言ってくださるとやっぱり嬉しいものです。
もちろん、その言葉に甘えようとせず、ファンもファンでしっかり背筋伸ばして応援していきたいですね。
応援していると言った以上は、そのチーム・選手の名前やロゴをファンも背負っておりますから、ね。

注目株であり、今季から私の推しとなった選手。NOL・石川ミリオンスターズの藤村捷人選手

「終わり」は「始まり」の合図

レギュラーシーズンが終わると、選手たちは自身の道をどうしていくか、選択肢を迫られます。

現在すでに引退を発表している選手もいらっしゃいます。
もしかしたら、シーズン頭からこの年をプロ野球選手として最後にすると言っている選手もいらっしゃるかもしれません。
そういった方々は、シーズンが終わったら「新たな道の始まり」となります。指導者になったり、全く別の道を歩んだり…。

NPBを目指す選手なら、ドラフト会議があります。そこで新たなステップへ進む切符を掴めるかどうか…「運命の分岐点の始まり」に直面します。
独立リーガーとして続ける選択肢をとった選手(移籍も含めて)なら「○年目シーズンの始まり」になります。

「終わり」ってちょっとマイナスなイメージが先行しがちなワードですが、何かしらの「始まり」の前兆でもあると思うと、下なんて向いてられないなと感じますね。

「さぁ、どんな未来が待っているか」

これからの各リーグの試合展開にドキドキしながら、この残りの期間を楽しんで参りたいと思います。
今回はかなりの長文になってしまい申し訳ないです。ここまで読んでいただきありがとうございます!

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